県議会開会日の提案説明
平成14年9月県議会定例会知事提案説明要旨

(11)食品の安全確保対策

 次に、食品の安全確保対策についてであります。


ア 健康食品

 はじめに、健康食品についてでありますが、本年7月以降、ダイエット用健康食品に係る健康被害が全国的に広がり、死者4人を含む多数の患者が発生するなど深刻な状況にあります。

 また、県内においても中国産の原料を用いて製造された健康食品にも医薬品成分が検出され、複数の健康被害が発生しており、県民の健康食品に対する不安が急速に高まっております。

 このため、緊急安全確保対策といたしまして、県内の健康食品製造施設に立入検査を実施するとともに、健康食品に係る苦情・相談窓口を県内各保健所に設置するなど、県民の不安解消に努めているところであります。


イ BSE対策

 次に、(うし)海綿状脳症、いわゆるBSE対策につきましては、本年6月に、BSEの発生予防とまん延防止を目的とした(うし)海綿状脳症対策特別措置法が制定され、来年4月1日より、満24月以上の死亡牛の全頭検査が義務付けられましたことから、検査に必要な施設等を整備することといたしました。


ウ 無登録農薬

 また、無登録農薬の問題についてでありますが、県では、使用が確認されたイチゴ苗の廃棄処分の指導を行うとともに、安全なイチゴの供給を図るため、関係団体に対し健全な植え付け用苗の確保を要請してまいりました結果、必要な苗の確保ができる見通しとなりました。

 今後は、再発防止のため、関係団体とともに農薬の適正使用の徹底を図り、安心・安全な農産物の供給体制の整備に努めてまいります。

 なお、このような食品の安全に対する様々な問題に対応するため、庁内関係部局長で構成する「しずおか食の安全推進委員会」を設置し、生産から流通・消費まで一貫した食品の安全確保を図るためのアクションプランを策定し、効果的、効率的な施策を推進するとともに、食に関する事件、事故等に対する危機管理体制を整えてまいります。


県議会開会日の提案説明 トップへ