県議会開会日の提案説明
平成14年9月県議会定例会知事提案説明要旨

(12)雇用対策の推進

 次に、雇用対策の推進についてであります。

 企業倒産や事業再構築等による失業者の増加、失業期間の長期化など、厳しい雇用情勢が続く中、離職された方や廃業を余儀なくされた自営業者の方が、生活を維持しつつ、職業訓練の受講や求職活動を進めることができる環境を整え、早期の再就職を実現できるようにするため、今般、「離職者等再生支援資金」を創設し、雇用のセーフティネットの充実を図ることといたしました。

 また、離職者に対する職業訓練を全国で初めて大学へ委託し、大学のノウハウを十分活かして、経理・販売についての高度な訓練を行うなど、実効性のある職業訓練や、キャリアカウンセラーによるきめ細かい相談・指導を実施し、事務系の中高年離職者も円滑に再就職できる仕組みを拡充したところであります。

 

(13)中小企業への支援

 次に、中小企業への支援についてであります。

 元気で活力ある中小企業を育成するためには、次世代を担う新分野や成長分野への進出の積極的な後押しや、資金調達の一層の円滑化を図るなど、経営基盤や経営安定のための支援策が大切であると考えております。

 本年度から、浜松市ほか2市2町が「知的クラスター創成事業」の実施地域として、また、静岡市ほか2市が「都市エリア産学官連携促進事業」の実施地域として指定を受け、産学官の連携による研究開発事業が始まったところですが、これらの事業が円滑に行われますよう、研究成果を地域企業へ広く普及させるなど、地域として取り組むべき施策を推進してまいります。

 また、中部銀行の破綻により金融取引に支障をきたしている中小企業が、従前通りの円滑な金融取引を確保し、安定した経営が出来るよう、経営安定資金の融資枠を拡大し、融資制度を一層充実することとしたところであります。


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