県議会開会日の提案説明
平成14年12月県議会定例会知事提案説明要旨

【1.前文】

 ただいま提出いたしました議案につきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、当面する県政の課題について、所信並びに諸般の報告を申し述べたいと存じます。

 

【2.経済動向 】

 はじめに、経済動向についてであります。

 我が国経済は、政府の11月の月例経済報告では、景気は引き続き持ち直しに向けた動きがみられるものの、そのテンポはさらに緩やかになってきており、先行きについては、アメリカ経済等への懸念や我が国の株価の低迷など、環境は厳しさを増しており、国内需要が下押しされる懸念が強まっているとされております。

 県内経済につきましては、個人消費は一部に明るい動きはあるものの低調であり、雇用情勢も有効求人倍率が引き続き低水準で推移するなど依然として厳しい状況にありますが、生産は全体として持ち直しているなど、景気は下げ止まりつつあり、おおむね横ばいとなっております。

 こうした中、県といたしましては、本県における企業立地を推進し、独創性のある元気な産業の集積を図るため、「静岡県産業集積推進本部」を設置し、立地環境や立地ニーズを分析するとともに、優遇策等についても検討することといたしました。

 今後とも、県内景気の回復をより確かなものとしていくため、的確な施策の機動的な展開に努めてまいります。

 

【3.平成15年度当初予算の編成】

 次に、平成15年度当初予算の編成についてであります。

 景気後退による県税収入の減や国における地方税財政制度の三位一体の改革など大変厳しい財政環境の中で、財政健全化を着実に推進することを基本として編成することといたします。

 このため、昨年度に引き続き、業務棚卸表を活用した施策評価を基本に、全ての事業をゼロベースから見直すなど、施策の重点化、優先化を図り、県民の視点に立って、より安いコストでより県民満足度の高い行政サービスを提供できるよう努めてまいります。


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