県議会開会日の提案説明
平成15年2月県議会定例会知事提案説明要旨

イ 健康で心ふれあう、安心社会づくり
(健康で心ふれあう“安心社会づくり”)

 第2は、「健康で心ふれあう、安心社会づくり」であります。

 <健康づくりの推進>

 県民自らが「自分の健康は自分でつくる」という主体的な健康づくりの推進とともに、県民が共に支え合いながら健康づくりを推進するために、官民51団体からなる「しずおか健康いきいきフォーラム21」による健康づくり運動を県下各地で実施するなど、県民に向けた健康づくり事業を幅広く展開しております。

 平成15年度は、さらに、健康長寿日本一の実現に向け、これら事業を「協働」をキーワードに充実強化を図り展開してまいります。

 <医療の充実>

 次に、医療につきましては、3大死因であります、がん、心疾患、脳血管疾患の征圧を第一目標に充実を図ってまいります。

 まず、がん対策といたしましては、県立静岡がんセンターを中心に関係機関と連携し、がん発生予防の普及啓発、早期発見のための住民検診とその精度管理の充実、医療相談や医療従事者の研修などの予防から医療まで、保健・医療が一体となった総合的な対策を推進してまいります。

 また、心疾患、脳血管疾患などの循環器疾患対策といたしましては、早期に治療が受けられる体制を確保するとともに、県全体の医療水準の向上を図るため、県立総合病院を中心として、県内医療機関との連携推進に努めてまいります。

 さらには、本県の周産期医療体制の充実を図るため、県立総合病院との連携により、県立こども病院に産科を設置し、本県の周産期医療の中核として整備を進めてまいります。

 このため、平成15年度には、県立こども病院の新生児集中治療病床の増床を行い、重症新生児の受入体制の充実を図るとともに、周産期施設を含む外科病棟の整備に着手してまいります。

 また、県立静岡がんセンターにつきましては、病院の臨床支援と新しい診断、治療法の研究開発を行い、県内のがん医療水準の向上を図るとともに、大学や企業と共同研究を推進し、ファルマバレー構想の中核的拠点施設となる、がんセンター研究所を整備することといたしました。


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