県議会開会日の提案説明
平成15年2月県議会定例会知事提案説明要旨

エ 独創性のある、元気な産業づくり
(独創性のある“元気な産業”づくり)

 第4は、「独創性のある、元気な産業づくり」であります。

 <創業、経営革新の支援>

 力強い元気な産業をつくるためには、本県産業の発展を図る企業の新たな取組に対し支援していくことが重要であります。

 まず、意欲的な中小企業が新分野への進出を図るなどの経営革新への取組や起業家精神に富んだ人材による創業を促進するために、財団法人しずおか産業創造機構と地域中小企業支援センターの機能を強化し、経営革新等の計画申請窓口の拡充や計画策定へのきめ細かな指導、相談などを行うことにより、計画承認企業が一層増加するよう努めてまいります。

 また、新たな技術の開発や技術の民間への移転による産業の活性化、技術のビジネス化を進めるために、「光技術育成推進事業」、「知的クラスター推進事業」、「都市エリア推進事業」などの産学官連携事業や民間への技術移転への支援を行ってまいります。

 <制度融資の充実>

 大変厳しい経営環境に置かれている中小企業対策といたしましては、中小企業向制度融資の融資枠を拡大するなど中小企業の資金調達の円滑化に最大限努力しております。

 さらに、今回、金融機関の経営合理化に伴い借入れが減少した中小企業や、整理回収機構に貸付債権が譲渡された中小企業のうち、再建が可能と認められる企業がセーフティネット保証制度の対象に加えられましたので、県といたしましても制度融資の中で再建企業支援貸付の創設を行うなど中小企業への資金供給の円滑化を図ったところであります。

 また、中小企業の経営革新や創造的研究開発への取組を積極的に推進していくために、信用保証協会への損失補償の率を引き上げ、資金調達に係る与信面からも経営革新等への取組に対する支援を強化してまいります。

 <企業誘致の推進>

 企業誘致につきましては、「静岡県産業集積推進本部」の検討を踏まえ、設備投資への助成を製造業全般に拡大するほか、工業用地の割賦・リース方式の導入などの優遇策を実施することとしております。

 さらに、外資系企業の誘致を強化し、新規雇用の創出や既存企業の取引の拡大を図るため、首都圏におけるセミナーの開催、海外における誘致活動の展開、外資系企業の県内進出の支援をしてまいります。


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