県議会開会日の提案説明
平成15年12月県議会定例会知事提案説明要旨

(6)高速道路の整備

 次に、高速道路の整備についてであります。

 高速道路の整備の見直しにつきましては、政府を中心に制度改革に向けた作業が進められており、第二東名自動車道や中部横断自動車道の建設を左右する重要な時期を迎えております。

 こうした中、去る10月7日には、全国知事会会長の私的諮問機関として、私も参加した7県知事で構成する高速道路整備研究会が設置されました。

 この研究会は、道路公団民営化など、高速道路を取り巻く課題に対し、短期集中的、迅速かつ的確に対応するため、共同で研究を行い、考え方を整理、提案することを目的としており、10月30日には今後の高速道路の整備のあり方について、国に緊急提言を行ったところであります。

 11月28日の政府・与党協議会において、日本道路公団など道路関係四公団の複数の民営化案と高速自動車国道の事業評価結果が示され、併せて各都道府県知事に対し、12月9日までに意見を提出するよう求めてきたところであります。

 私としては、(1)道路関係四公団の民営化に当たっては、引き続き料金収入を最大限活用した有料道路方式を堅持し、これを補完する新直轄方式と併せて整備計画9,342kmの整備スピードを落とすことなく、着実な推進が可能な仕組みにするよう十分配慮すること。(2)高速道路は国民共有の財産であり、他の道路と一体となって機能するものであるため、新会社による道路資産の買取りは行わず、償還後は国等に帰属させることを申し出るとともに、今後とも国の動向を注視しながら、あらゆる機会をとらえて、建設促進に向け、積極的に取り組んでまいります。

 

(7)浜名湖花博

 次に、浜名湖花博についてであります。

 開幕まで4ヶ月余となり、パビリオンや営業店舗などの施設は、本年中には完成する見込みで、国際庭園などの造園工事も順調に進んでおります。

 公募のボランティアや県民参加の催事等では、予定を上回る応募があり、花博に対する県民の皆様の高い関心を実感しております。加えて、会場までを往復する水上交通のほか、アクセス道路をプランターで飾るなど、地元地域における準備も進んできております。

 このように、開幕に向けて、国内外から多数のお客様をお迎えができるよう、万全の体制を整えております。また、開催期間中には、花博にちなんだイベント宝くじの発売も予定しております。


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