県議会開会日の提案説明

平成16年2月 県議会定例会知事提案説明要旨

【3.平成16年度当初予算】

(3)項目別重点施策

イ 健康で心ふれあう安心社会づくり

（健康で心ふれあう“安心社会”づくり）

第2は、「健康で心ふれあう、安心社会づくり」であります。

＜ドクターヘリ＞

はじめに、ドクターヘリにつきましては、昨年末に、全国で初めて2機目の国庫補助採択を受けたことから、順天堂大学医学部附属順天堂伊豆長岡病院を拠点として、県東部・中部地域を対象に本年3月から運航を開始いたします。

これにより、県西部地域を中心とする聖隷三方原病院のドクターヘリと合わせ、全県運航体制が構築されることから、今後は、2機の円滑な連携と効率的な活用により、本県の救急医療体制や災害医療体制の充実・強化を図ってまいります。

＜がん対策＞

県民の死亡原因の第一位を占めるがん対策につきましては、県立静岡がんセンターを中心に関係機関と連携し、がん発生予防の普及啓発、早期発見のための住民健診と診断精度管理の充実、医療相談や医療従事者の研修など、予防から治療まで、保健・医療が一体となった総合的な対策を推進してまいります。

特に、県立静岡がんセンターには、早い段階から小さながんの病巣でも高い精度で発見できる最新の診断機器であります、PET－CTを全国の医療機関に先駆けて導入し、がんの高度専門医療機関として、県民の皆様に最先端の医療を提供できるよう努めてまいります。

＜高齢社会対策＞

次に、高齢社会対策につきましては、本格的な高齢社会の到来に備えて、「第3次高齢者保健福祉計画」に基づいて、総合的な施策の展開に引き続き努めていくこととし、新たに中山間地域における高齢者の自立生活の支援を行うなど充実を図ってまいります。

また、介護保険制度につきましては、介護サービス提供基盤の整備を推進するとともに、質の高い介護サービスを提供するために、その要となる介護支援専門員や訪問介護員の資質向上に一層取り組んでまいります。

平成18年秋に本県で開催する「第19回全国健康福祉祭」（ねんりんピック）につきましては、基本的な方向を検討してまいりましたが、このたび、テーマやマスコット、実施種目、開催市町村などを決定いたしました。今後、関係市町村等と連携を図りながら、高齢者の元気・情熱にふれ、夢ふくらむ大会となるよう、実行委員会を組織して着実に準備を進めてまいります。

---