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ホーム > ようこそ知事室へ > 県議会開会日の提案説明【ようこそ知事室へ】 > 平成22年2月県議会定例会知事提案説明要旨 > 平成22年2月 県議会定例会知事提案説明要旨 1

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更新日:平成22年3月9日

県議会開会日の提案説明

平成22年2月 県議会定例会知事提案説明要旨

【1.前文】

平成22年度の当初予算案、並びにその他の議案を提出するに当たり、その概要を御説明申し上げ、併せて、当面する県政の課題について所信の一端を申し述べます。

 

本日2月23日は、本県にとって最初の「富士山の日」であります。山梨県と共同で定めました富士山憲章に基づき、改めて日本すなわち「ふじのくに」のシンボル富士山に想いを寄せ、学び、そして考え、本日ばかりは、富士山の自然、環境、伝統、文化を大切に保存するために、何がしか自分のできることをなし、それを後世に引き継ぐことを期する、大事な一日であります。皇太子殿下の誕生日でもあります。心から寿ぎたく存じます。

 

私はこの記念すべき日に当たって、「ふじのくに」の大地の発する声なき声に耳を傾けたく存じます。我らの大地は「富士山のような日本一高い志をもて」と呼び掛けています。そして、「その傍らに屏風のごとく展(ひろ)がる南アルプスのように絆を固めよ」、「富士川・安倍川・狩野川などがそそぐ駿河湾のごとき深い想いをいだけ」、「南にひろがる太平洋のように大きな夢を育てよ!」-まさに、このような大地の声なき声を現実の形にしていくことこそ、「ふじのくに」、すなわち東西の文化が交流し、東西の文明が調和する静岡県のもつ可能性であり、使命ではありますまいか。

 

「ふじ」と声を発すれば、そこに言霊が宿ります。それを漢字で表せば、物の豊かさと心の豊かさの両立を意味する「富士」、尽きることのない価値の源泉としての「不尽」、オンリーワンの「不二」など、多様な意味の深さと広がりをもちます。

 

ふじのくにの霊峰・富士山は、縄文・弥生時代以来の日本の歴史の波に洗われながら、信仰の対象となり、憧れや美の対象として芸術の源泉となり、人生の充実感に深みをます山登りの目標ともなってまいりました。

 

そのような富士山をいだく静岡県の県政運営の基本理念は、富士山に恥じないように、「富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくり」とするのがふさわしいと存じます。

 

その理念を実現するために、「天災は忘れたころにやってくる」という諺を忘れず、まず何よりも、危機管理に万全を期さねばなりません。危機管理を怠らず、その上で、有徳の人材を集め、物心ともに豊かな社会を築き、地域主権に向けて自立の基礎を固めることを目指してまいりたく存じます。

 

まず目を向けるべきは、「ふじのくに」の大地であります。足元の大地をしっかり見つめ、その秘めた場の力=「場力」を引き出すことであります。「場力」を引き出す方法は、現場でよく見聞きし、現場で考え、行動する「現場主義」であります。

 

「場力」を最大限に引き出すためには、出会いや交流が極めて大切です。そこで交流を活発にいたしたく存じます。出会いや交流は創意工夫の源だからです。創意工夫から生まれるイノベーション、それは様々な人・物・技の新しい結合を生みます。すなわちシュンペーターの言う経済発展の根幹になる「新結合」です。様々な新結合によって、我々が目指す社会は「生んでよし、育ててよし」「学んでよし、働いてよし」「住んでよし、訪れてよし」の日本の理想郷であります。

 

目下、そのグランドデザインである今後10年程度の基本構想を描いているところであります。

 

この基本構想につきましては、各界の有識者である「“ふじのくに”づくりリーディング・アドバイザー」からの御提言を取り入れつつ、去る2月18日に本年度第3回の総合計画審議会で御審議いただいたところであります。今年度内に基本構想を取りまとめ、最初の4年間に行う具体的な取組である基本計画を盛り込み、県議会での御議論、御意見をいただいた上で年内に総合計画を策定してまいります。

 


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