県議会開会日の提案説明

平成23年12月県議会定例会(11月30日)知事提案説明要旨

【5.当面する県政の諸課題】

(3)富士山静岡空港

次に、富士山静岡空港についてであります。

富士山静岡空港における10月の利用者数は約3万8千人となり、前月と比べ増加し、4月以降で2番目に高い利用者数を記録するなど、東日本大震災の影響から回復の兆しを見せてきております。

このような中、11月13日から14日にかけて、県議会をはじめ、経済やスポーツ関係団体の皆様とともに、総勢61人からなる「ふじのくに交流団」が、鹿児島県を訪問いたしました。鹿児島県知事ほか各界の方々を招いて開催した交流会を通じて、本県の魅力をPRしたほか、交流の拡大と航空路線の利用を呼び掛けてまいりました。今後も、相互交流を促進し、利用者の拡大を図ってまいります。

海外路線につきましては、10月30日から、ソウル線の便数及び機材が震災前の状況に戻ったところであります。チャーター便につきましても、5往復のハワイへの運航が、11月14日から開始いたしました。来年3月には、釜山との間で将来の定期便化を目指して、約1か月の間に11往復の運航が予定されているほか、開港以来初のベトナムへの運航も計画されるなど、利用者の拡大が期待されます。

引き続き、効果的な利用促進策を実施するとともに、新規就航の促進にも積極的に取り組み、航空需要の拡大を図ってまいります。

また、「空港ティーガーデンシティ構想」につきましては、現在、石雲院展望デッキの基盤工事を進めております。来年3月には展望デッキ本体の建築工事に着手し、来年秋の竣工を目指してまいります。

空港周辺地域につきましては、リニア中央新幹線建設に伴い、東海道新幹線新駅設置の可能性も出てくるなど、将来の発展につながる新たな展開が見込まれております。まちづくりなどの有識者による懇話会を開催し、中長期の視点から秩序をもって発展する、魅力的な“理想のまちづくり”について検討してまいります。

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