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ホーム > ようこそ知事室へ > 県議会開会日の提案説明【ようこそ知事室へ】 > 令和2年5月県議会臨時会知事提案説明要旨(冒頭提案分) > 令和2年5月県議会臨時会知事提案説明要旨2(冒頭提案分)

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更新日:令和2年5月28日

県議会開会日の提案説明

令和2年5月県議会臨時会知事提案説明要旨(冒頭提案分)

【2.リニア中央新幹線建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全】

 

次に、リニア中央新幹線建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全についてであります。

4月27日、第1回リニア中央新幹線静岡工区有識者会議が、WEB形式で開催されました。会議では、冒頭、JR東海の金子社長から、「南アルプスの環境が重要であるからといって、あまりに高い要求を課して、それが達成できなければ、中央新幹線の着工も認められないというのは、法律の趣旨に反する扱いではないか」等の発言がありました。この発言は、開発行為を行おうとする事業者の認識として極めて不適切であり、地域として到底受け入れられないことから、今月1日、県、大井川流域市町、利水関係者の総意として、問題点を指摘した抗議文を国土交通省に提出し、適切な対処をお願いしました。

これを受け、国土交通省では、水嶋鉄道局長から金子社長に対し、注意と指導を行うとともに、国土交通大臣からも、抗議を受ける事態に至ったことについて、誠に遺憾であるとの厳しい発言がありました。これに対し、15日の第2回会議において、JR東海の宇野副社長から、「地元からの抗議と国土交通省からの指導を重く受け止め、今後は真摯に対応していく」との発言がありました。しかしながら、同日の金子社長の会見では謝罪はあったものの、発言自体の撤回はされておらず、到底、納得がいくものではありません。

有識者会議の議論では、第1回の会議で、詳細なデータやトンネル湧水量の算定根拠の提示、科学的根拠に基づくリスク管理の手法などを問う意見が出され、第2回の会議では、地元が何を不安に感じているかを理解し、わかりやすい資料作成に努めるべきとの意見が出されるなど、これまで本県がJR東海に求めてきたことと同様な厳しい指摘がなされております。

今後、大井川流域の住民の皆様が安心し、理解していただけるような科学的根拠に基づいた議論が進むよう、有識者会議の委員の方々には期待しております。

また、国土交通省には、有識者会議の設置にあたり合意した5項目の第1要件である「全面公開」について、引き続き、強く求めてまいります。

リニア中央新幹線トンネル工事により、大井川の貴重な水資源と世界が認める豊かな生態系や生物多様性が失われることがないよう、県民の皆様の不安の払拭に全力で取り組んでまいります。

 


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