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ホーム > ようこそ知事室へ > 県議会開会日の提案説明【ようこそ知事室へ】 > 令和2年9月県議会定例会知事提案説明要旨 > 令和2年9月県議会定例会知事提案説明要旨8

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更新日:令和2年9月29日

県議会開会日の提案説明

令和2年9月県議会定例会知事提案説明要旨

【8.リニア中央新幹線建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全】

 

次に、リニア中央新幹線建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全についてであります。

7月22日、自民党超電導リニア鉄道に関する特別委員会において説明の機会をいただき、「命の水」である大井川の水や、ユネスコエコパークである南アルプスの自然環境に対する大井川流域住民の皆様の思いをお伝えしました。また、国土交通省が設置した有識者会議での結論が出た際には、その結論を最大限尊重しつつ、県の専門部会に持ち帰り、全面公開のもとに、その内容についてJR東海と対話し、流域住民の皆様の御理解を得られるよう進めていく考えを申し上げました。

国の有識者会議は、第4回会議が7月16日に開催され、JR東海から、工事着手後の地下水位の予測として、トンネル周辺の尾根部で、局所的に最大300メートル以上低下するとの水収支解析結果が示されました。また、会議終了後の会見で、座長は、「大井川下流の水利用に対する影響について、大きくないという点においては方向性が見えてきた」と発言されましたが、まだ、そのような段階ではないと認識していたため、大変驚いたところであります。

このため、県では、7月31日に「地質構造・水資源専門部会」・「生物多様性専門部会」合同会議を開催し、有識者会議での議論の状況等について、県と専門部会委員との情報共有・意見交換を行いました。合同会議では、「今後も議論すべきことがあり、まとめに入る段階ではない」、「JR東海の水収支解析には、計算結果に至るまでの過程が明らかにされていないなど、大きな問題がある」、「地下水位が300メートル以上下がることについて、環境影響評価手続きの中で議論されていなかった」などの意見が出されました。

合同会議での意見等を踏まえ、先月13日には、国土交通省に対して、JR東海の行った水収支解析について、「モデルの精度と適用範囲に問題があるにもかかわらず、それを論拠にしたJR東海の説明姿勢を改めていただきたい」との「静岡県の考察」を提出いたしました。

また、同日、環境省に対しては、JR東海が行った、地下水位が局所的に最大300メートル以上低下するとの解析結果の取扱い方針について御意見を伺いました。環境省からは、24日に、「南アルプスの自然環境を保全することの重要性の認識は、今も変わらない」との心強い回答をいただいたところであります。

先月25日には、第5回有識者会議が開催されましたが、会議終了後に公表された座長コメントでは、説明や議論がなかった内容が記述される一方、議論されたことが網羅されていないなど、地域住民の皆様に不信感を与えかねない会議運営が行われました。こうしたことから、次回以降の会議では、会議の透明性を確保するため、全面公開で議論が行われることを強く求めてまいります。

 


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