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地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定に基づき審査に付された平成29年度健全化判断比率及び資金不足比率並びにその算定の基礎となる事項を記載した書類について審査し、その結果について、平成30年9月6日に知事へ意見書を提出しました。
平成29年度健全化判断比率審査の対象は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項に規定する実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率及び将来負担比率(以下「健全化判断比率」という。)並びにその算定の基礎となる事項を記載した書類である。
平成30年8月13日から平成30年8月28日まで
平成29年度健全化判断比率の審査は、財政の早期健全化及び再生を図るべき基準未満かどうかについて、次の点に重点をおき、算定の基礎となる事項を記載した書類との照査や関係当局からの聴取等を行うとともに、静岡県歳入歳出決算審査及び静岡県公営企業決算審査の結果も考慮し実施した。
(1)健全化判断比率の算出過程に誤りはないか
(2)法令等に基づき適切な算定要素が健全化判断比率算出の計算に用いられているか
(3)健全化判断比率の算定の基礎となった書類等が適正に作成されているか
(4)健全化判断比率の算定過程における評価・判断は妥当か
区分
|
平成29年度
健全化判断比率 |
平成28年度
健全化判断比率 |
早期健全化基準
|
財政再生基準
|
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実質赤字比率 |
-
|
-
|
3.75%
|
5%
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連結実質赤字比率 |
-
|
-
|
8.75%
|
15%
|
実質公債費比率 |
13.4%
|
13.5%
|
25%
|
35%
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将来負担比率 |
238.4%
|
228.0%
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400%
|
-
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実質赤字額、連結実質赤字額が生じない場合の比率は、「-」と表示
実質公債費比率
|
平成29年度の実質公債費比率は13.4%で早期健全化基準(25%)未満であり、前年度実績(13.5%)に比べて0.1ポイント改善している。 今後も公債費の縮減等により財政負担のより一層の軽減に努められたい。 |
---|---|
将来負担比率
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平成29年度の将来負担比率は238.4%で早期健全化基準(400%)未満であり、前年度実績(228.0%)に比べ10.4ポイント悪化している。 また、将来負担額の大半を占める地方債現在高が3兆2,355億1,125万2千円と多額で、前年度に比べ618億2,651万9千円増加しているので、将来、財政を圧迫することがないように、地方債などの将来負担額の適正な管理に努められたい。 |
平成29年度資金不足比率審査の対象は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第22条第1項に規定する次に掲げる公営企業会計における資金不足比率及びその算定の基礎となる事項を記載した書類である。
(1)静岡県工業用水道事業会計
(2)静岡県水道事業会計
(3)静岡県立静岡がんセンター事業会計
(4)静岡県地域振興整備事業会計
(5)静岡県流域下水道事業特別会計
(6)静岡県清水港等港湾整備事業特別会計
平成30年8月13日から平成30年8月28日まで
平成29年度資金不足比率の審査は、経営健全化を図るべき基準未満かどうかについて、次の点に重点をおき、算定の基礎となる事項を記載した書類との照査や関係当局からの聴取等を行うとともに、静岡県歳入歳出決算審査及び静岡県公営企業決算審査の結果も考慮し実施した。
(1)資金不足比率の算出過程に誤りはないか
(2)法令等に基づき適切な算定要素が資金不足比率算出の計算に用いられているか
(3)資金不足比率の算定の基礎となった書類等が適正に作成されているか
(4)資金不足比率の算定過程における評価・判断は妥当か
区分
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公営企業会計名 |
平成29年度
資金不足比率 |
平成28年度
資金不足比率 |
経営健全化基準
|
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法適用
企業 |
宅地造成
事業以外 |
静岡県工業用水道事業会計 |
-
|
-
|
20%
|
静岡県水道事業会計 |
-
|
-
|
|||
静岡県立静岡がんセンター事業会計 |
-
|
-
|
|||
宅地造成
|
静岡県地域振興整備事業会計 |
-
|
-
|
||
法非適用
企業 |
宅地造成
事業以外 |
静岡県流域下水道事業特別会計 |
-
|
-
|
|
宅地造成
|
静岡県清水港等港湾整備事業特別会計 |
-
|
-
|
平成29年度は、いずれの公営企業会計においても資金不足額はなく、資金不足比率は生じていない。引き続き、健全な公営企業の経営に努められたい。
お問い合わせ
監査委員事務局監査課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2927
ファックス番号:054-221-3566
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