こころの相談
ひとりで悩まないで
日本では自殺者が1998年から毎年3万人を超える状況が続いていましたが、2012年から3万人を割り、2019年は20,169人(男:14,078人、女:6,091人)までに減りました。(厚生労働省:地域における自殺の基礎資料)静岡県においても700~800人台で推移していましたが、平成24年から減少傾向となり、2019年は前年よりやや増加したものの639人(発見地。以下同じ)と全体的には減少が続いていました。ちなみに、2019年の富士市・富士宮市を合わせた富士圏域では75人でした(資料同上)。
ところが、2020年の自殺者数(速報値)が、前年確定値より750人(3.7%)多い20,919人だったことが1月に厚生労働省から発表されました。女性も2年ぶりに増え、男女合わせた人数はリーマン・ショック後の09年以来11年ぶりに増加に転じたとのことです。自殺増の背景には、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ感染症)の拡大による経済悪化があると考えられています。
コロナ感染症の拡大は、私たちの日常生活に甚大な影響を及ぼしています。
様々な活動の自粛を余儀なくされる中で経済は大きく停滞し、事業の倒産や仕事・住居の喪失、収入の大幅な減少に見舞われる人が増えています。
その結果として深刻な生活困窮状態に陥り、最終的に自殺へと追い込まれる方が全国各地で増加しかねない状況があります。前述の速報値で自殺者数が昨年より減少した静岡県も例外ではありません。
コロナ感染症の拡大を受けた昨年春の緊急事態宣言の期間中、18%の人が治療の必要なうつ状態にあり、48%の人がストレスを感じていたという調査結果を徳島大学のチームが発表しています。
ストレス原因の解消は、自分だけではどうにもならないことが多くあります。
ひとりで何でも解決しようとせずに、家族、友人など信頼できる人に相談しましょう。
国や地方公共団体には、相談できる窓口があります。様々な支援制度があるので、困ったら気軽に相談してみましょう。
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