第38回「『地域社会の繁栄に貢献する』ために歩む、静清信用金庫」
第38回
こんにちは。静岡県中部地域局です。
地域活動に取り組む方々や、イノベーションを起こしている企業にスポットを当て、地域と関わるようになったきっかけや活動内容について、中部地域局の職員がインタビューし、みなさんが元気になる情報をお届けします。
第38回となる今回は、静岡市、焼津市及び藤枝市に店舗を持ち、地域社会の繁栄のために様々な取組を行っている、「静清信用金庫」経営相談部の中野副部長と、鈴木様にインタビューしました。
創業当時から変わらない理念
「静清信用金庫」は、地域住民の方々や中小企業の皆様に様々な金融サービスをご提供する事業を営んでいます。
当金庫が草創期から掲げる経営理念が、「地域社会の繁栄に貢献する」です。この理念に従って、時代の流れに合わせながら事業を展開し、金融サービス以外についても、私たちができる地域貢献活動に取り組んでいます。
例えば、今年で6回目となる「フードドライブ」への取組は、生活に困っている方に、善意の方から寄付された食料品を支援する活動です。当金庫では、「せいしんフードドライブ」と称して、取引先企業、地域の自治会、町内会、各店舗近隣の学校、幼稚園、保育園など、本当に多くの方から食料品の寄付をいただき、そのすべてを「特定非営利活動法人フードバンクふじのくに」に寄贈しました。これは、食品ロスの防止というSDGsの精神にも通じる活動です。
また、静岡県立大学と協働して、「スマートミール応援プロジェクト」にも取り組みました。これは、外食、中食の事業者の方へ当金庫が参画の声かけを行い、参画いただいた事業者の方には、静岡県立大学が「健康な食事・食環境」認証取得に向けた指導および申請支援を行う取組です。本プロジェクトを通じ、地域の健康寿命の延伸などに貢献したいと考えています。
こうした取組は、世の中の流行に乗ったというよりは、「地域社会の繁栄に貢献する」ために当金庫ができることを、部署を越えて考えてきた結果、自然な流れの中で生まれたことなのです。
地域密着型金融から生まれた、連携と協働
フードドライブ活動を進める中で、参加いただいた皆さまから、活動に前向きな声をいただき、私たちのモチベーションも上がりました。
また、SDGsについて、小学校5年生の皆さんに当金庫の職員が出張講義をしたところ、感謝の寄せ書きをいただき、感動しました。他にも、講義に対する感謝の手紙をいただくこともあり、大変励みになっています。また、受講者の皆さんはいつも真剣に講義を聴いてくださり、講義をする側も、真摯に向き合う気持ちと意欲が高まります。
フードドライブ活動で集まった食料品の寄贈式においても、活動に参加した高校生の代表の方が、心のこもった素敵な寄贈の言葉を述べてくださり、私たちも感動しました。
こうした若い力を持った方々が、社会に出てからどのような成人として世の中を形作っていくのか、頼もしさを感じます。
今後もフードドライブ活動を、より力強く支援していくため、当金庫では定期預金の販売額に応じた金額を「公益財団法人ふじのくに未来財団」に寄付するとともに、能登半島復興支援にもつながるよう、能登産のお米を預金額に応じて「特定非営利活動法人フードバンクふじのくに」へ寄付する「せいしんフードドライブ応援定期預金『スマイルファースト』」を、今年の11月から販売しております。
他にも、日本平動物園と連携して、放置されて繁茂した竹林を刈り取り、レッサーパンダの飼料として竹の葉を安定供給する「定期預金せいしん『デコ活プロジェクト2.~レッパーくんモグモグ編~』」も、同様に販売いたしました。
さらに、3年前の令和2年に行った取組ですが、当金庫の100周年記念事業の一環として、染め物、竹細工など駿府の伝統工芸品にスポットを当てるべく、工芸師さんたちの仕事ぶりをまとめた「静岡『匠』の技」というDVDを作成し、静岡、焼津、藤枝の各市に寄贈しました。合わせて、工芸品を店舗のロビーに展示し、全支店を周回していくサーキット展示を行いました。
このように、顧客の皆さまや自治体、地域企業の方と連携しながら、今後も地域貢献につながる事業に取り組んでいきたいと考えています。
静岡市の、ここが好き!
徳川家康公が駿府の街を整備した際に、多彩な職人が集まって、それぞれの町を形成しました。それが、現在も紺屋町、伝馬町、両替町などの地名として残っています。
こうした、静岡市の歴史的背景の深さを調べていくと、興味が尽きることがありません。
このページに関するお問い合わせ
中部地域局地域課
〒426-0075 藤枝市瀬戸新屋362-1 藤枝総合庁舎2階
電話番号:054-644-9102
ファクス番号:054-645-1152
chubu-chiiki@pref.shizuoka.lg.jp