(3)新型コロナウイルス感染症対策
令和4年12月県議会定例会知事提案説明要旨
【1.喫緊の課題への対応】
(3)新型コロナウイルス感染症対策
次に、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。
オミクロン株BA.5などの新規感染者数は、10月中旬に底を打った後、先月に入り急速に拡大したため、先月11日に感染再拡大警報を発令いたしました。一方、懸念されていたインフルエンザとの同時流行は、現時点で生じておらず、発熱外来等の医療提供体制は、新型コロナウイルスの感染者への対応が適切にできている状況にあります。
しかし、全国的にはインフルエンザの感染者数は増加してきており、年末年始の帰省や旅行等による人流の拡大、会食機会の増加等に伴い、感染が拡大する可能性があります。
このため、外来診療につきましては、更なる体制強化に向けて、市町や地域の医師会等と協力して、発熱等診療医療機関や休日・夜間急患センターの日曜・祝日等の診療体制の拡充、発熱者の検査等を行うスクリーニングセンターの設置を進めてまいりました。
この結果、10月末から先月25日までに、発熱等診療医療機関について、37施設を新たに指定し、157施設で診療時間延長等の対応をいただくなど、同時流行への備えは着実に整いつつあります。
また、入院病床につきましては、コロナ医療の最大確保病床を833床と定めました。心疾患や脳血管疾患などの通常医療との両立を図りつつ、地域毎の感染の動向に応じ、必要な病床数の確保を進めているところであります。
引き続き、国や市町、医療機関等と連携し、医療提供体制の確保に万全を期してまいります。
県内でも第8波が始まっております。県民の皆様には、同時流行のリスクを下げるため、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ、それぞれのワクチン接種をお願いいたします。また、引き続き、会話や会食の際の適切なマスクの着用など、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。