知事あいさつ
本年、静岡県は、全国の自治体の中から「東アジア文化都市」に選定され、市町や民間団体とともに、類い希なる豊かな文化資源を最大限に活かした様々な文化事業を実施しております。日本の「文化の顔」、いわば「文化首都」として「ようこそ!文化が花開くふじのくに芸術回廊へ!」というコンセプトのもと、本年6月に世界文化遺産登録10周年を迎えた富士山を中心に、我が国の様々な文化の魅力を国内外に発信しております。
昨年4月から実施している新たな総合計画では、基本理念である富国有徳の「美しい“ふじのくに”」づくりの柱に「静岡県をSDGsのモデル県に」を掲げています。安心して生活ができる日本は世界から見ればSDGsの達成に向けた模範となる国であり、世界から賞賛される人材、地域資源を持つ本県は間違いなくモデル県といえます。2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、先端技術や新たな仕組みを積極的に取り込み、エネルギーの多様化を推進し、企業の脱炭素経営への転換を支援してまいります。
人材育成については、今春、県内初の夜間中学「県立ふじのくに中学校」が開校しました。年齢も性別も国籍も関係なく、学びたいと思う誰もが十分に学べる場を提供し、一人一人が学ぶ喜びを実感できる学校づくりを進めていきます。また、静岡社会健康医学大学院大学に博士課程を設置し、医療・保健・福祉の向上に貢献できるプロフェッショナル人材を育成していきます。
豊かな暮らしの実現に必要なものの一つは、食べ物です。山梨・長野・新潟の3県との連携による「バイ・山の洲(やまのくに)」を推進することで、新たな広域経済圏を形成し、「生産」と「消費」の好循環を創出してまいります。
コロナ禍によりデジタルの可能性が一気に高まり、働き方や暮らし方の多様化が進んでおります。交通インフラとデジタル化が整うことで、すべての人々の不便が解消できるオープンパブリックガーデンを目指してまいります。
防災については、県民の皆様の生命や財産を守るため、南海トラフ巨大地震による犠牲者の最小化や流域治水によるハード・ソフトの両面で県土強靱化に取り組むとともに、国や市町、防災関係機関との連携体制の更なる強化を図ってまいります。
本年は、本県が日本の「文化の顔」として、文字通り世界の檜舞台に立つ門出となる年です。皆様方が主役です。誰一人代わりになる人はいない、かけがえのない存在です。一緒に素晴らしい日本の理想郷「ふじのくに」を創ってまいりましょう。
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