第23回『第1回富士山サイクルロードレース富士クリテリウムチャンピオンシップ』

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ページID1010999  更新日 2023年4月11日

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新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、1年間の延期を経て開催された東京2020オリンピック・パラリンピックの自転車競技が本県で開催されたことにより、自転車競技に対する熱が高まっている中、3月19日(土曜日)、20日(日曜日)の2日間、富士市において、「第1回富士山サイクルロードレース富士クリテリウムチャンピオンシップ」が開催されました。本大会は静岡県自転車競技連盟からの提案で、一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)、一般社団法人ジャパンサイクルリーグ(JCL)、日本学生自転車競技連盟(JICF)の3団体による日本ロードレース史上"初"のクリテリウム頂上決戦となりました。私自身も表彰式のプレゼンターとして出席するとともに、白熱したレースを観戦してまいりましたので、富士市の自転車を活用した地域振興の取組と併せて御紹介したいと思います。

大会は、19日に約170名の選手によるチャンピオンシップの予選が行われ、各競技団体からそれぞれ25名の選手が決勝に進出しました。

20日は、ジュニアからマスターズまで男女の一般自転車競技愛好家によるそれぞれのクラスでのレースや、19日の予選において惜しくも決勝に進めなかった選手たちの交流戦を実施した後、メインイベントである富士クリテリウムチャンピオンシップ決勝が行われました。

クリテリウムとは周回型のロードレースであり、今大会では、市役所周辺の市道1.8kmのコースを周回します。そのため、チャンピオンシップ決勝では、75名もの選手が30周するのを、沿道から間近に何度も観ることができ、選手が通過するときの音や風圧を体感することで、非常に迫力を感じました。また、1周ごとにトップが入れ替わる周回型のロードレースの醍醐味も実感しました。

地図:富士クリテリウムコースマップ

この大会は個人戦ではありますが、所属チームの選手同士が連携して他チームの選手と駆け引きするなど、めまぐるしいレース展開も魅力の1つです。特に、地元チーム「レバンテフジ静岡」の選手が序盤から先頭争いを繰り広げるなど、積極的なレース展開で非常に盛り上げてくれました。

写真:レースの様子1
歩道の間近を通過する選手たち
写真:レース中の地元チーム「レバンテフジ静岡」の選手
レバンテフジ静岡の選手

19,20日の両日とも天候に恵まれたこともあり、感染症対策に心がけながら、沿道や公園内には数多くの方々が訪れ、思い思いのスタイルでレースを楽しまれていました。来場の皆さんの顔を見て、改めて地域を元気にするスポーツの力を実感しました。今後、本レースが地域に根付いたイベントとなることを期待しております。

写真:レースの様子2
ロゼシアター前の折り返し
写真:観戦する沿道の人々
沿道の状況

大会結果概要

(1)個人戦成績(敬称略)

カテゴリ

1位

2位

3位

チャンピオンシップ
(30周/54km)

愛三工業レーシングチーム
岡本隼
1時間16分35秒
チームブリヂストンサイクリング
窪木一茂
1時間16分36秒
愛三工業レーシングチーム
中川拳
1時間16分36秒

男子エリートU23
(15周/27m)

SBC Vertex Racing Team
中川由人
41分32秒
MiNERVA-asahi
佐藤俊雄
41分32秒
TEAM A&F/OAKLEY
永田隼也
41分32秒

男子マスターズ
(10周/18km)

パラティアムTOKYO Fusion System
森榮晃彦
26分57秒
ARCCレーシングチーム
白鳥興寛
26分58秒
BONDS静岡サイクルRT
山本裕昭
26分59秒

女子F
(10周/18km)

日本体育大学
川口うらら
28分41秒
日本体育大学
岩元杏奈
28分53秒
法政大学
太郎田水桜
28分54秒

男子U17
(10周/18km)

LEOMO Bellmare Racing Team
北川魁之介
27分36.139秒
-
知名透真
27分36.256秒
フォアライン
中尾涼介
27分36.953秒
(2)団体成績

順位

団体名

1位

JBCF

写真:盾贈呈の様子
最優秀団体への盾贈呈
写真:表彰台の選手たち
チャンピオンシップの表彰選手たち

また、富士市では、令和3年11月にサイクルツーリズムの拠点施設である「富士市サイクルステーション」を開設するなど、自転車による地域活性化に積極的に取り組まれています。
日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートであるナショナルサイクルルートに認定された「太平洋岸自転車道」と県モデルルートである「富士山一周ルート」を繋ぐ位置に設置されたこの施設は、e-BIKEを含むレンタルサイクルを多数用意するほか、シャワールームや休憩スペースなどツーリストから求められる多くの機能を備えており、サイクルツーリズムの推進に大きな役割を果たすものと期待しております。

写真:開所式の様子
サイクルステーション開所式
写真:自転車が並ぶサイクルステーション内部の様子
サイクルステーション内部

本県では、東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技大会の開催を契機に、国内外のサイクリストを惹きつける地域「サイクルスポーツの聖地」を目指し、令和4年3月に「第2次静岡県自転車活用推進計画」を策定しました。

  • 「自転車競技のアジア中心地への成長とアスリート育成体制の構築」
  • 「国際的なサイクルツーリズムの目的地創造」
  • 「安全・快適に誰もが自転車に親しむ地域社会の形成」
  • 「良好な自転車走行空間の形成」

の4つの目標を掲げ、国・市町・関係団体等と連携して施策を推進するとともに、東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技大会のレガシーを次世代に継承してまいります。

皆さんも、時には自動車ではなく、自転車で春の香りと草花の息吹きを感じてみませんか!!