第28回『韓国・忠清南道主催の「第8回環黄海フォーラム」出席しました。』

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ページID1043700  更新日 2024年2月5日

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本県が友好交流を行っている韓国忠清南道(チュンチョンナムド)から、国際フォーラム「第8回環黄海フォーラム」へのお招きを受け、8月2日から5日の日程で韓国を訪問しました。

現地では、世界共通の課題である「海の環境保全」をテーマにしたセッションで本県の取組について発表を行ったほか、本年7月に就任した忠清南道の金泰欽(キム・テフム)新知事をはじめ、幹部の皆様と面会し、来年、友好提携10周年を迎える両地域の友好交流の促進に向けた意見交換を行いました。

また、併せて、新型コロナウイルス感染症の影響で欠航となっている静岡-ソウル路線の早期運航再開に向け、チェジュ航空ソウル支社を訪問しました。

「第8回環黄海フォーラム」は、ソウルから車で約3時間ほどかかる忠清南道保寧(ポリョン)市で開催されました。保寧市は、美容にも使われる「泥」の産地として有名で、同市で開催される「マッド(泥)フェスティバル」には、毎年、国内外から多くの観光客が参加しています。今回は「環黄海フォーラム」と「マッドフェスティバル」を併催した「2022保寧海洋マッド博覧会」として開催され、本県は、フォーラムでの発表と併せ、博覧会にも観光PRブースを出展しました。

写真:手渡す様子
本県SNSをフォローした方にPRグッズを手渡しました。
写真:ブースの様子
本県PRブース

環黄海フォーラムでは、「国内外の協力を通じた海洋環境管理体制の高度化及びマイクロプラスチック低減のための地方政府の役割」をテーマにした特別セッションに登壇し、本県の海洋環境の保全に資する取組である「マリンオープンイノベーション(MaOI)プロジェクト」や「海洋プラスチックごみ防止6R県民運動」について発表しました。また、美しく豊かな海を次世代に引き継ぐため、世界中の自治体、住民が連携して取り組むことを呼びかけ、会場の皆様から御賛同いただきました。

忠清南道の金泰欽知事からは、環黄海を中心とした海洋の生態系の保全・復元のため国際的な協力機構の発足が提案されましたので、今後の国際連携に向け協力していきたいと思います。

写真:フォーラム1
環黄海フォーラムの様子
写真:フォーラム2
本県の取組を発表

また、忠清南道の金泰欽知事、全亨植(チョン・ヒョンシク)副知事との面会では、来年、友好提携10周年を迎えることを契機に、一層交流を活発にすることで、合意いたしました

金泰欽知事は、日本に滞在されたこともあり、徳川家康についてもよく御存知でしたので、私からは徳川家康が駿府城で最初の朝鮮通信使をもてなしたことなど、本県の日韓友好の歴史について御紹介しました。

集合写真
7月に新しく就任した金泰欽知事(右から3番目)と面会

忠清南道への訪問に併せて、ソウルにおいて、富士山静岡空港に定期便を運行しているチェジュ航空を訪問しました。高京杓(コ・ギョンピョ)コマーシャル本部長にお会いし、現在、新型コロナウイルス感染症の影響で欠航となっている静岡-ソウル路線の早期運航再開に向け、意見交換を行いました。

チェジュ航空からは、新型コロナウイルス感染症収束後の世界的な観光需要の高まりを見据え、共同プロモーションの実施についての提案があり、引き続き、静岡-ソウル路線の早期再開に向けて緊密にコミュニケーションを取っていくことで合意しました。

写真:意見交換
チェジュ航空と意見交換

このほか、ソウルでは、ロッテ百貨店(ソウル)で行われていた本県わさびの販売及び本県のPRコーナーを視察しました。韓国では本県の駐在員事務所の取組の成果もあり、日本のワサビの人気が高まっているとのこと。PRコーナーでの生ワサビと練りワサビの販売に、多くのお客様が関心を示しており、韓国での県産品販売の可能性を感じました。

写真:視察
本県わさびの販売及び本県のPRコーナーを視察

今回は、新型コロナウイルス感染症の影響でストップしていた対面交流を約2年半ぶりに実施することができました。実際にお会いすることで伝わるもの、現地の空気を体感することでわかることがあると改めて感じました。

今回の訪韓では対面での意見交換を通じ、来年、友好提携10周年を迎える忠清南道との信頼関係の構築を図り、関係を強化することができました。また、本県と韓国とのさらなる交流促進に向け、今後、オンラインと対面を組み合わせ、積極的に地域外交を進めたいと考えております。

来年の10周年記念事業には、多くの県民、道民の皆様に御参加いただけることを願っております。