第33回『東アジア文化都市2023静岡県が開幕します』

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ページID1051015  更新日 2023年3月1日

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 「東アジア文化都市」は「欧州文化首都」をモデルに、2014年に日本・中国・韓国の3カ国により開始されました。その「欧州文化首都」は、ヨーロッパにおいて1985年に開始され、以来30年以上にわたり、各国のアイデンティティの源である文化を相互に理解し、欧州内を結びつけることを目指し、毎年文化の首都を定めて交流を行っております。

 「東アジア文化都市」も日本・中国・韓国で文化芸術による発展を目指す都市を選定し、文化事業や国際交流事業を実施することで、東アジア域内の相互理解と連帯感の形成を促進するともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図っています。

写真:第33回出野副知事コラム1
宣布式(選定証書の受領)
写真:第33回出野副知事コラム2
選定証書

 「東アジア文化都市」が10年目の節目を迎える2023年には、中国四川省の省都・成都市、中国広東省の梅州市、韓国の全州市の3都市とともに、静岡県が選定されました。

 本県が選定されたのは、富士山の世界文化遺産登録10周年や国際オペラコンクールの実施など、2023年が世界に文化を発信するタイミングにあたり、また、この10年で134件の世界クラスの地域資源や人材を積み上げてきたことが認められたものと考えております。

写真:第33回出野副知事コラム3
中国 成都市
写真:第33回出野副知事コラム4
中国 梅州市

写真:第33回出野副知事コラム5
韓国 全州市
写真:第33回出野副知事コラム6
静岡県

 また、令和4年12月27日に静岡文化芸術大学デザイン学部の学生が作成した、東アジア文化都市2023静岡県のロゴマークを発表しました。

 このロゴマークは、日本の飾り結びのうち、結びつきの象徴として縁起が良いとされる「あげまき結び」の、結ぶ前の形状をモチーフとしています。

 3国で交流するため3色を使い、特に青色で富士山の形を、赤と黄色でハートの形を連想させており、また、完全に結ぶ直前の形にすることで、文化振興や東アジアの交流が、今後発展し確実に実を結んでいく意味を込めています。


写真:第33回出野副知事コラム7(東アジア文化都市2023静岡県のロゴマーク)

 「東アジア文化都市2023静岡県」の主な予定として、2月23日の富士山の日フェスタにて「東アジア文化都市宣言」を行い、5月2日「東アジア文化都市2023静岡県春の式典」、7月1日~3日「富士山世界遺産登録10周年記念国際シンポジウム」など、数多くの文化イベントを継続的に実施します。また、9月~11月はコア期間として、中国、韓国との交流を含む文化芸術イベントを集中させて、県内を盛り上げます。

 このように、2023年は1年間を通じて、日本のいわば「文化首都」として、市町、関係団体、民間企業などの御協力をいただきながら、静岡県内全域で切れ目無く多彩な文化イベントを開催し、静岡の魅力を世界に向けて発信します。そして、本県の魅力の発信によるブランド力の向上、交流を通じた多様な価値観を認め合う環境の構築、県民の方一人一人が表現者として、文化活動に親しむことによって創造的な地域社会づくりに資することを大いに期待しております。