“この夏は、一人にさせない。みんなで支える子育て/県民だより2022年9月号

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ページID1043551  更新日 2023年1月26日

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写真:地域の子育て

県は、未来を担う子どもたちが健やかに学び、育つよう、「ヤングケアラー」や「子どもの居場所づくり」を支援しています。みんなで協力して、地域の子育てを支えていきましょう!

ヤングケアラーとは?

大人に代わって、障害や病気のある家族を世話している子どもたちのことを「ヤングケアラー」と言い、今大きな社会問題となっています。

問題点

  • 子どもの学校生活に支障が出る
  • 同世代の子どもたちから孤立
  • 本人や家族も自覚がなく表面化しにくい など

静岡県には約1万人のヤングケアラーが!

Q.ケアしている家族がいる?

イラスト:いない224676人 いる10782人 22人に1人がヤングケアラー(調査対象:県内の小学5、6年生、中学生、高校生)

調査で上がってきた声

自分の時間がない

したいのにできない

  • 宿題や勉強をする時間がない
  • 十分な睡眠が取れない
  • 友達と遊ぶ時間が持てない
  • 部活や習い事ができない
  • 希望の進路を選べない
  • 学校に行けない

(静岡県ヤングケアラー実態調査/令和3年度)

昨年度県が行った調査によると、小学生から高校生までの22人に1人がヤングケアラーであることが分かりました。「自分の時間がない」「学校に行けない」「進路を諦める」といった声もあり、大人に代わってケアをすることで、子どもの将来の夢や希望への影響があると考えられます。

元ヤングケアラーの声

どのようなケアをしていたか

障害のある妹がおり、妹は全介助が必要でした。そのため、母親が中心として妹の介助を行っていましたが、私もそのお手伝いとして、見守りや食事介助、入浴時の着替え介助、投薬、たんの吸引、おむつ交換などを日常的に行っていました。

ケアをしていて困ったこと

当時は、障害の妹の面倒をあることは「家族として当たり前」という認識だったので、「困っている」という感覚はほとんどありませんでした。ただその一方で「私が頑張らなきゃ」と気負ったり、友人に家族の話をすることをためらってしまうことがありました。そして「将来妹のケアにどこまで関わらないといけないのだろうか」「自分は好きな人生を歩んでいいのだろうか」という不安もありました。

周囲の人に気づいて欲しかったこと

妹の面倒を見ている私に多かった声掛けは「妹さんの面倒を見ていて偉いね」「しっかりしたお姉ちゃんで頼もしいね」といったものでした。そういった声掛けは嬉しい反面、時にプレッシャーにもなりました。障害のある妹の隣にいる「私」にも妹のケア経験を通じて、困っていることがあるかもしれない、将来に向けて不安を感じているかもしれない、そんな眼差しを向けてもらえたら、さらに嬉しかったと思います。

助けてほしかったこと

ただただ、話を聞いてほしかったです。子どものときは、モヤモヤした気持ちを言語化することも難しかったので、状況を理解し、気持ちに寄り添ってくれる人がいるだけで安心に繋がったのではないかと思います。

友人、近所の人がヤングケアラーに気づいたら、ケアラーにどのように声を掛ければよいでしょうか。

まずは目の前の子ども・若者の声に耳を傾けることだと思います。すぐに本音を話してくれることばかりではないと思うので、地道な信頼関係づくりをしながら、見守り、ボソッとこぼしたSOSの声に気づける姿勢が大切です。そして必要に応じて、専門職に繋ぐなどチームで関わっていくことが重要になっていくでしょう。

写真:沖 侑香里さん
静岡きょうだい会 沖 侑香里さん

ヤングケアラー相談窓口

イラスト:ハートに囲まれたふじっぴー

自分がヤングケアラーかも?という人はまず相談。周りで大人に代わってケアしている子どものSOSの声に気付いたら、窓口を紹介してあげてください。

  • 賀茂地区 電話/0558(23)4152
  • 東部・富士地区 電話/055(924)4152
  • 中部地区 電話/054(273)4152
  • 西部地区 電話/053(458)4152
  • 相談時間/月曜~金曜(9時~20時)、土日(9時~17時)

LINE相談はこちら
相談日/毎日 相談時間/12時~20時

みんなで応援!子どもの居場所

イラスト:子どもの居場所

県は「子ども食堂」「学習支援」「遊び場」など、放課後や土日に子どもたちが安心して利用できる、地域の「子どもの居場所づくり」をサポートしています。皆さんも寄付やクラウドファンディングで応援してみませんか?

イラスト:居場所があってよかった!子供たちの声

子どもの居場所づくりにご協力お願いします! ふるさと納税対象

子どもの居場所応援基金事業

県内の子どもの居場所づくりの活動費などになります

写真:静岡福祉医療専門学校の皆さん


静岡福祉医療専門学校の皆さんから寄付をいただきました!

クラウドファンディング型 子どもの居場所づくりプロジェクト事業

応援したいプロジェクトを選んで寄付ができます(10月29日まで)

イラスト:ふじっぴー

ヤングケアラーのこと、分かったかな?身近な人と話した内容や感想をどんどん送ってね!

投稿方法
県民だよりのプレゼント応募フォーム・ハガキ・メールに記載

問い合わせ

県こども家庭課

  • ヤングケアラーについて 電話/054(221)2307 ファクス/054(221)3521
  • 子どもの居場所について 電話/054(221)2365 ファクス/054(221)3521

このページに関するお問い合わせ

知事直轄組織知事戦略局広聴広報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2231
ファクス番号:054-254-4032
PR@pref.shizuoka.lg.jp