職種ごとの業務紹介(薬剤師)

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ページID1032717  更新日 2024年3月25日

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主な仕事

薬事衛生・食品衛生・生活環境の許認可・監視指導や試験検査、献血の推進等の仕事に携わり、県民の「安心」・「安全」な暮らしを支えます。静岡県では生活環境、防災、産業、先端的な研究開発の支援など幅広い分野で薬剤師が活躍しています。

薬事衛生

医薬品、医療機器などの品質、有効性及び安全性確保のための、製造施設や薬局などの許可・監視指導、麻薬・覚醒剤・危険ドラッグなどの不適正使用防止と薬物乱用防止啓発、輸血用血液の確保のための献血推進などの業務です。

主に、本庁や保健所に勤務し、許可・指導等を行います。

主な所属

【本庁】

健康福祉部生活衛生局薬事課

【出先】

健康福祉センター(保健所)衛生薬務課、薬事監視機動班

食品衛生

食品の生産から流通・消費における食の安全確保のため、食品製造業者や飲食店などに対する衛生管理指導や食中毒予防のための啓発などの業務です。

主に、本庁や保健所に勤務し、許可・指導等を行います。

主な所属

【本庁】

健康福祉部生活衛生局衛生課

【出先】

健康福祉センター(保健所)衛生薬務課、食品衛生監視専門班

生活衛生

旅館やクリーニング店、理容所・美容所、公衆浴場などの衛生水準の向上を図るための衛生管理指導や温泉資源の保護と適正利用を図るための許可・届出・監視指導などの業務です。

主に、本庁や保健所に勤務し、許可・指導等を行います。

主な所属

【本庁】

健康福祉部生活衛生局衛生課

【出先】

健康福祉センター(保健所)衛生薬務課

試験検査

食品中の添加物などの規格基準検査や放射性物質等の検査を行う業務です。

主に保健所に勤務し、化学検査を行います。

主な所属

【出先】

中部健康福祉センター(保健所)化学検査課

(所在地:藤枝市)

健康危機管理

健康福祉行政の計画的かつ総合的な展開を図るため、健康福祉に関する各種施策の立案・調整・普及を行う業務です。

本庁に勤務し、主として新型インフルエンザ対策など健康危機管理対策に関する業務を行います。

主な所属

【本庁】

健康福祉部政策管理局企画政策課

医療政策

保健医療体制の整備水準の向上による、必要な保健医療サービスが受けられる社会の実現のため、医療供給体制・救急医療体制の整備や医療連携の推進を行う業務です。

本庁に勤務し、主として医療供給体制整備に関する業務を行います。

主な所属

【本庁】

健康福祉部医療局地域医療課

疾病対策

がんなどの治療や予防を促進するため、医療体制の構築や関連機関の連携推進を行う業務です。

主な所属

【本庁】

健康福祉部医療局疾病対策課

新型コロナウイルス感染症対策

新型コロナウイルス感染症の治療や予防を促進するため、医療体制の構築や関連機関の連携推進を行う業務です。

主な所属

【本庁】

健康福祉部感染症対策局新型コロナ対策企画課、新型コロナ対策推進課

水道衛生

安全な水道水の供給のため、水道事業者に対する監視、旅館等の特定建築物やプールの衛生的な管理を指導する業務です。

主に、本庁や健康福祉センター(保健所)に勤務し、監視・指導等を行います。

主な所属

【本庁】

くらし・環境部環境局水資源課

【出先】

健康福祉センター(保健所)生活環境課・環境課

廃棄物衛生

循環型社会の形成に向け、廃棄物の減量、再生利用及び適正処理を推進するため、排出事業者や処理業者に対し、啓発、指導、許認可を行うとともに、不法投棄対策等を行う業務です。

主に、本庁や健康福祉センターに勤務し、許可・指導等を行います。

主な所属

【本庁】

くらし・環境部環境局廃棄物リサイクル課

【出先】

健康福祉センター廃棄物課・環境課

生活環境保全

良好な生活環境を保全するため、大気、水質、土壌などの常時監視や届出施設への立入検査指導、騒音、振動、悪臭に関する各種施策、指導及び研修を行う業務です。

主に、本庁や健康福祉センターに勤務し、届出・監視指導等を行います。

主な所属

【本庁】

くらし・環境部環境局生活環境課

【出先】

健康福祉センター生活環境課・環境課

大気・騒音・水質測定

常時監視(大気、公共用水域及び地下水等)、各種化学物質の環境モニタリング(ダイオキシン類、ゴルフ場農薬等)、騒音実態調査(空港や新幹線、自動車等)等の行政支援業務や調査・研究、環境や健康の危機の発生に対する緊急時の分析や解析を行う業務です。

環境衛生科学研究所に勤務し、大気・騒音・水質測定等を行います。

主な所属

【出先】

環境衛生科学研究所

(所在地:藤枝市)

危機管理

高圧ガスや火薬類などの保安業務や原子力発電所周辺の環境安全確保及び環境放射線測定等を行う業務です。

保安業務は本庁に勤務し、工場等で使用する高圧ガスなどの許可・指導を行います。

原子力安全対策業務は本庁に勤務し、中部電力株式会社浜岡原子力発電所周辺の安全対策や防災対策、それらの広報に関する業務を行います。

環境放射線測定等の業務は、環境放射線監視センターに勤務し、放射線の測定や原子力発電所における地震・事故時等の緊急時対応を行います。

主な所属

【本庁】

危機管理部消防保安課、原子力安全対策課

【出先】

環境放射線監視センター

(所在地:牧之原市)

産業育成

次代のリーディング産業を育成するための医療産業の集積を目的としたファルマバレープロジェクトなど先端産業創出プロジェクトの推進を行う業務です。

本庁に勤務し、関係機関と連携を図りながら先端的な研究開発の推進支援などを通じ、新産業の育成や活性化に関する業務を行います。

主な所属

【本庁】

経済産業部産業革新局新産業集積課

試験研究・創薬探索研究

医薬品等の品質確保、食品の残留農薬に関する検査や研究、静岡県立大学と連携した創薬探索研究を行います。

環境衛生科学研究所に勤務し、試験研究を行います。

主な所属

【出先】

環境衛生科学研究所

(所在地:藤枝市)

臨床研究支援

日本を代表する高度がん専門医療機関である静岡がんセンターにおいて、「理想のがん医療」を追求するために必要な臨床研究の充実を図る業務です。

医師等による研究計画の立案、研究計画書や説明同意文書の作成、研究実施体制の構築、倫理審査委員会の受審などについて支援することにより、臨床研究の実施を推進しています。

主な所属

【出先】

県立静岡がんセンター

(所在地:駿東郡長泉町)

創薬探索研究

ファルマバレープロジェクトにおける新産業の創出を目指し、静岡県立大学、環境衛生科学研究所と連携して静岡発の創薬を目指した創薬探索研究を推進する業務です。

ファルマバレーセンターに勤務し、創薬探索研究に関する支援を行います。

主な所属

【派遣】

ファルマバレーセンター

(所在地:駿東郡長泉町)

水質管理・施設運転

水道施設や下水道施設の水質管理や施設運転を行うため、水質検査や施設保守など衛生管理や環境保全に関する業務を行います。

主な所属

【出先】

  • 沼津土木事務所東部浄化センター、西部浄化センター
    (所在地:田方郡函南町、沼津市)
  • 企業局西部事務所於呂出張所
    (所在地:浜松市浜北区)

採用後の代表的な異動パターン

採用後おおむね6年間は教育期間として、県庁や出先機関の2か所で薬事衛生、食品衛生、試験研究などを経験します。静岡県では様々な分野で薬剤師が活躍していますが、教育期間後の希望分野(配属)については、3~5年の間隔で、本人の意向や適性などを考慮した上で異動します。

先輩からのメッセージ

健康福祉部生活衛生局薬事課 主任 渡邊愛子

静岡県は、医薬品関連産業が盛んで県内にも多くの製造所があり、医薬品・医療機器の合計生産金額は平成22年から11年連続全国第1位となっています(薬事工業生産動態統計年報)。

また、医薬品、医療機器に化粧品をあわせた合計生産金額も令和2年は全国第1位となっています。(化粧品:経済産業省生産動態統計年報 化学工業統計編)

医薬品の市場は益々グローバル化しており、静岡県で製造された医薬品は世界中に出荷されています。静岡県では、製造所の監視専門班を設置しており、医薬品が適切に製造され、品質管理されるよう、監視指導しています。世界標準で質の高い医薬品を製造するため、企業を監視する県にもグローバルな対応が求められており、監視員は、年齢に関わらず監査回数や教育訓練の経験によりランク分けされ、監視技術が評価されています。監視員には高度な専門性が求められるため、様々な研修プログラムを受講し、日々研鑽を重ねています。

また、静岡県では県東部地域を中心に医療関連産業の集積と活性化を目指したファルマバレープロジェクトを進めています。この施策では、医薬品のもととなるシードの探索から、県内28病院で構成された静岡県治験ネットワークによる各種領域の治験・臨床研究に至るまで、最先端の研究活動を進めており、静岡県内の医療の質を向上させ、最新医療の早期提供を目指して活動しています。

このように、医薬品の開発から消費者の手に渡るまで、包括的に行政が関わることができるのは静岡県だけです。

静岡県では薬事衛生・食品衛生・生活環境に加え、防災・産業育成・最先端の研究開発など、他県では類を見ない様々な分野で薬剤師が活躍しています。薬剤師の知識と職能を活かし、様々な分野で活躍できる静岡県で、ぜひ一緒に働いてみませんか!

職場の様子

写真:職場の様子1
薬事監視(薬事監視機動班)風景

保健所では、薬事監視員が医薬品等の品質、有効性、安全性を確保するため、県内の医薬品製造施設や薬局などを監視指導しています。写真は薬事監視機動班が、医薬品製造所を監視指導しているところです。


写真:職場の様子2
薬事申請審査風景

保健所や県庁薬事課では、医薬品製造メーカーなどから提出される各種許可申請書等を審査し、許可や届書の受理をしています。写真は、薬事課相談室で申請書を受理しているところです。


写真:職場の様子3
薬物乱用防止啓発風景

薬物乱用防止は、県民に薬物の恐ろしさ等を啓発するとともに医療機関などから麻薬や向精神薬の不正流通を防止することが大切です。写真は、啓発の一環として、若者たちが集まるサッカー場でのキャンペーンです。


写真:職場の様子4
水道施設監視風景

県民へ衛生的で安全な水道水を供給するため、水道事業者に対して水道施設の維持管理について指導しているところです。


写真:職場の様子5
大気測定車による大気常時監視風景

緊急時に迅速に大気環境を測定するため、大気測定車に測定機器を搭載し、二酸化炭素や浮遊粒子状物質など環境基準設定項目等の測定を実施しているところです。


写真:職場の様子6
環境美化キャンペーン風景

廃棄物の不法投棄防止を呼びかける街頭啓発を実施しているところです。


写真:職場の様子7
食品放射性物質検査風景

保健所の検査課や環境衛生科学研究所では、食品の規格基準や食中毒原因菌の検査などを実施しています。写真は福島の原発事故を受けて新たに取り組んでいる食品の放射性物質の検査を実施しているところです。


写真:職場の様子8
環境放射線監視センター防災訓練風景

環境放射線監視センターでは、原子力発電所周辺の環境放射能を測定するとともに、原子力発電所における地震・事故時等の緊急時対応を行っています。写真は、移動型放射線測定装置の動作確認を行っているところです。


写真:職場の様子9
創薬探索研究風景(環境衛生科学研究所)

静岡県では、ファルマバレープロジェクトの一環として、静岡県立大学やファルマバレーセンターと連携し創薬探索研究を行っています。写真は、環境衛生科学研究所で創薬探索研究を行っているところです。

リンク

【本庁内】

【出先関係】

このページに関するお問い合わせ

人事委員会事務局職員課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2275
ファクス番号:054-254-3982
shokuin@pref.shizuoka.lg.jp