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ホーム > 県政情報 > 県政総合 > ようこそ部局長室へ > 静岡県特別補佐・戦略監室 > 鬼滅の刃・Coup d’oeilから学ぶ戦略思考(政策形成)

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更新日:令和2年12月25日

鬼滅の刃・Coupd’oeilら学ぶ戦略思考政策形成)

私は以前、政策立案の始まりにおいて、「直感的洞察力」がベースになると述べたことがあります(令和2年3月13日知事戦略監トーク「デザイン思考~現場主義のメソッド~」参照)。この時、直感的洞察力の説明をしていませんでしたが、最近、これを説明できるようになりました。以下、私が考える「直感的洞察力」の説明を行い、さらにそれが政策形成の過程で果たす役割について紹介します。

(注) 直感的洞察力と同じ意味で「一瞬の戦略的思考」を用いたこともあります(令和元年5月9日知事戦略監トーク「OODAループvs.PDCAサイクル」)。

 

今年、空前のブームを巻き起こしている「鬼滅の刃」。この主人公:竈門炭治郎は、岩を切る修行や十二鬼月:塁との一戦など、追い込まれた極限的場面で隙の糸が見え、相手の弱点を捉えて勝負を決める一撃を繰り出しています。この炭治郎の能力については、古今東西の戦略戦術論の中で語られるものと同じものがあるはずだと思います。

皆さんは、「Coupd’oeil(ク・ドゥイユ/フランス語)」という言葉をご存知でしょうか。
4月から私の秘書を務めるようになった女性は、剣道四段です。彼女に同じ問いをしたところ、回答が無かったため調べるよう話しました。すると、すぐに彼女は私の部屋に入ってきて、「私も剣道の試合や稽古中に『Coupd’oeil』を感じたことがあります!」と目を輝かせて言いました。武術や囲碁・将棋といった、お互いが自由に攻防を繰り広げる対人競技においても、特に「Coupd’oei」の有無が重要になるといわれています。

「Coupd’oeil」の直訳は、「一瞥(いちべつ)すること」ですが、ナポレオンは、「戦場の地形を一瞥するだけで勝機を捉えることができる」と言われ、「勝機を捉える(才)」という意味もこめられています。ナポレオンは、自らこの能力を「神から授かるものであり、修得できるものではない」と語り、自らの神格化に利用したようです。一方、ドイツの軍事戦略者クラウゼヴィッツは、著書『戦争論』において、「この才は、先天的に決まるものではなく、経験と教育の積み重ねによって得られるもの」と述べています。
お、「勝機を捉える(才)」という意味でのCoupd’oeil英訳は「メーティス」といわれています。日本語では、(私は、直感的洞察力を使っていますが)「先見の明」や「気付き」といったところでしょうか。
ころで、皆さんはCoupd’oeilついてのナポレオンとクラウゼヴィッツの主張:「先天的な能力」or「経験と教育の積み重ねで得られるもの」、どちらに共感しますか。

炭治郎は、「日の呼吸」が使える特別な存在、また、先天的に戦闘能力の高い人物として描かれていますが、物語の中では失敗をしながらも人一倍の努力を積み上げ、修行を重ねた結果、隙の糸が見えるようになります。私は、炭治郎の持つ力は先天的な能力に加えて、努力・訓練によって培われたものがCoupd’oeilつながっているように感じます(“どちらも”はずるいですが、マンガの主人公なので、こういった描写になるのでしょう・・・)。私自身は、経験や教育がより重要というクラウゼヴィッツの考えに同感です。

政策立案では、まず現場で政策課題を見なければなりません。そこには重要な情報が満ちていますが、全てを汲み取ることは難しいでしょう。それどころか、複雑な状況となっている場合は、得てして、不測の要素や失敗した場合の悪影響が目立ち、我々の意思決定は消極的(ネガティブ)になりがちです。
理的な思考を意識的な形で行うだけでは、この何も「やらない」・「やれない」と思う考えをほとんど打破できません。
透明な状況であっても、これまでの経験や学習、修行を土台に潜在意識の中から直感的に最適と思われる判断が現れると考えています。これが、私が考えるところの「直感的洞察力」で、炭治郎の隙の糸やナポレオンのCoupd’oeil通じるものと思います。

しかし、炭治郎は鬼との戦闘の場面での能力です。ナポレオンの場合も、彼の部下は彼を崇拝し、盲目的に彼の命令を実行することが前提となっています。そこに、コミュニケーションやマネージメントは必要とされていません。「政策形成」とは、この点で決定的に異なっています。政策を立案するということは、現場・現実に基づいて直感的に下した意思決定を、「目的」と「手段」を主軸に、組織内はもとより県政でいえば県民に論理的で合理的な分かりやすいストーリー(物語)やスプリクト(脚本)で明示していくことが欠かせません。
は、政策形成においては、不透明な状況でもそれを乗り越える直感的な判断力と、他者が参画したくなるような知的な論理展開の2つが必要と考えています。

 

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〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6

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