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ホーム > 健康・福祉 > 子ども・子育て > 少子化対策 > 大学生が創る未来への羅針盤 > 大学生が創る未来への羅針盤.静岡大学レポ

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更新日:平成30年2月26日

大学生が創る未来への羅針盤

静岡大学

大学生による未来へのかけ橋創造プロジェクト

静岡大学山下ゼミ・上藤ゼミ
未来へのかけ橋創造プロジェクト〜皆で考える未来の子育て生活〜

日時: 平成29年1月9日月曜日14時00分〜16時30分
第1部:「子育て生活のリアルを語る」
第2部:「学生からの研究成果発表」
第3部:「ヒアリング調査報告〜長泉町の事例より〜」
第4部:「国立社会保障・人口問題研究所守泉理恵氏による基調講演」
第5部:「理想とリアルを近づけるためのディスカッション」
会場: グランシップ1001−2会議室(静岡市駿河区池田79−4)

静岡文化芸術大学4年
鈴木友希

静岡大学の山下ゼミ・上藤ゼミの両ゼミは、人口減少が課題となっている静岡県の未来に対して学生の視点から社会へ提案を投げかけることを目的とした活動を行っています。今回、グランシップにて、現役ママさんによる子育てのリアルな話や、人口問題を研究されている方の講演が行なわれました。

身近な先輩の話を聞くことで、「子育て」に憧れ

第1部では「子育て生活のリアルを語る」と題して、子育て奮闘中の現役ママさんであり、人文社会学部法学科に在籍中の園部真由美さんをお迎えして子育ての大変さ、楽しさを語ってもらいました。会場にはパパと小さなお子さんもいらして、スライドでは家族だんらんの写真も多く、幸せな家族の姿を見せてもらいました。特に印象に残ったのは『家族と助け合うことで絆が深まる』とおっしゃった園部さんの言葉です。今、若者とママさんが交流する場があまりないため、子育てというとあまりイメージがわかなかったのですが、実際お話を聞くことで身近に感じられ、子育ての素晴らしさやママになることの憧れを感じることができました。

結婚・子育てのハードルは経済的負担

第2部では、学生による少子化対策や人口減少対策にスポットを当てた研究成果の発表が行われました。
山下ゼミでは、「静岡県の結婚問題」をテーマに成果発表が行われました。女性の結婚行動を収入面から分析する手法として、ベッカーモデルと乗り換えモデルを紹介してくれました。ベッカーモデルでは、女性が一人暮らしをしていると仮定し、結婚が男女の賃金比に影響されていると考え、一方、乗り換えモデルでは、女性が親と同居していると仮定し、父親と夫候補の賃金比の影響が結婚にどう影響しているかを見るものだと教わりました。静岡県における結婚がいずれによるものかを分析した結果、女性の20代前半、30代前半ではベッカーモデルが当てはまり、20代後半では乗り換えモデルが当てはまることがわかりました。20代前半の女性は10歳以上年上の男性と結婚し、30代前半の女性は同世代の男性と結婚する傾向にあるそうです。この組み合わせの世帯年収を推測すると、655万円(20代前半)から700万円(30代前半)となるそうです。女性が結婚を決意するにあたっては、ある程度の理想とする世帯年収を考慮していることがわかりました。
上藤ゼミでは、結婚や子育てに関する大学生の意識を調査するため、アンケート調査を行った結果を発表してくれました。2月14日現在で、120名(男性が72名、女性が48名、県内出身者は69名、県外出身者は51名)の回答を得ているそうです。就職先の希望についてみてみると、回答者の57%が地元での就職を希望しており、地元以外を希望する例としては、東京都や愛知県など近隣の大都市があげられていることがわかりました。結婚の希望についてみてみると、結婚を希望する人は83%であり、多くの学生が結婚を希望していることがわかりました。また、理想の初婚年齢は20代前半が10%、20代後半が51%、30代前半が34%であり、9割以上の人が30代前半までに結婚をしたいという回答でした。「結婚相手に求める最低年収」は男女で異なる結果となっており、女性の方が男性に対して多くの年収を求める傾向にあるようです。大学生が理想とする子どもの数は、2人または3人を希望する人が80%を占めており、理想の子ども数を実現するために必要であると考えている世帯年収は、500万円が20%、700万円が42%、1,000万円が31%と、かなり多くの年収が必要だと考えている人が多い結果となりました。
山下ゼミ・上藤ゼミの発表を聞いて、結婚希望、希望子ども数ともに費用面、経済面に対する不安が強く、行政や職場環境が一体となって、結婚・子育ての環境を整備することが重要だということがわかりました。

長泉町の合計特殊出生率が高い理由とは

第3部では、合計特殊出生率が高い長泉町へヒアリング調査を行った結果の報告が行われました。
長泉町がなぜ出生率が高いのか、ヒアリングをした結果、子育てや医療などの行政サービスが充実していること、三島駅が近く、首都圏へも通いやすいという立地的要因が、出生率が高い要因なのではないかということがわかりました。

赤ちゃんや子どもと触れ合う経験があると結婚・出産意欲が高い

第4部では国立社会保障・人口問題研究所の守泉理恵さんによる講演が行なわれました。

  • 出生子ども数1人の夫婦が増加
  • 理想子ども数3人以上を実現できないのは、おもに経済的理由
  • 子どもとふれあう機会が多かった(多い)未婚者や、両親や友人の結婚に肯定的な未婚者は結婚意欲が高い

など、さまざまなデータを紐解き、今回のシンポジウムの最も大きなテーマ、少子化についてお話してもらいました。少子化対策の今後の課題として、ワーク・ライフ・バランスの推進や結婚の支援、情報提供施策の推進、育児不安・困難への対応、財政投資の増額、経済的支援の拡充、産まない権利の保障・産む権利の保障、結婚・子育てを応援する社会的雰囲気の醸成が挙げられました。今後、私達大学生が社会人になるにあたり、住みやすい街、子育てしやすい街について考えるためのヒントになりました。

女性が静岡県内に残るには「仕事の充実」がカギ

第5部のディスカッションでは、2つのチームに分かれ
1.男性と女性の違いについて
2.女性が県内に残るには?
について討論しました。1.では「女性は補助的な仕事が多い」ということに触れ、例えば男性が補助的な仕事をしてもいいのでは?という意見が出ていました。2.では「東京は有名な企業が多いし、楽しそう」「給料も高そうだし、長く働けそう」など、東京などの首都圏の方が、魅力的な仕事があるといった意見が出ており、女性の県外流失を防ぐには魅力的な仕事を増やすことが重要であるということがディスカッションを通じて伝わってきました。

【参加者の声】

第5部のディスカッションで「男性と女性の違い」について話し合ったのですが、日本の女性の仕事は補佐的なものが多いということに気が付きました。自分は男のため、これまで「部活のマネージャーは女性がやるもの」「受付業務は女性」というのが当たり前の考えだと思っていましたが、これっておかしいのでは?と初めて思うようになりました。若い男性の受付もいいのではと思います。

【ゼミ生から一言】静岡大学人文社会科学部経済学科3年齋藤清高さん

いろいろなデータを収集するうちに、昔のデータでは、今の考えにあてはまらないという箇所も多く、時代の流れによる価値観の違いを感じました。またプロジェクトを通じて、自分は将来こうありたいという意識を強く持つようになりました。結婚したら僕は共働きが理想です!

【編集後記】

赤ちゃんや子どもと触れ合う機会が多いと結婚や出産の意欲が高い、というデータはとても面白いと思いました。少子化にはさまざまな原因があるかと思いますが、実際に子育てママさんの話を聞くとか、赤ちゃんに触れるとか、身近な体験を学生の頃からすることも少子化を食い止めるひとつの有効な方法でないかと感じました。

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