リニア中央新幹線建設工事に伴う環境への影響に関する対応について
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はじめに
静岡県は、中央新幹線整備事業の必要性については、賛同しています。
一方で、リニア中央新幹線は、静岡県の北部にある南アルプスと大井川上流部の地下を全線トンネルで通過する計画であり、その環境への影響が危惧されています。
南アルプスには、約500種以上の種の高山植物が確認され、植生の南限種、固有種は全国的に見ても多いといわれています。厳しい環境条件と高山という孤立した地域にしか生育し得ない高山植物は、今後、分布域を広げることは非常に困難であり、また、一度踏み荒らされるとその復元も難しいといわれています。そのため、貴重な動植物が生息するユネスコエコパークにも登録されています。
また、大井川は、静岡、長野、山梨の3県境に位置する間ノ岳を源に、静岡県の中央部を南北に貫流しながら、島田市付近から広がる扇状地を抜けて駿河湾に注ぐ、流路延長168km、流域面積1,280平方キロメートルの河川であり、大井川の水は流域の8市2町において水道用水、農業用水、工業用水、発電用水等に利用されています。
これまで静岡県は、JR東海に対して、水資源等に関する29項目(リスク管理、トンネル湧水の戻し方、突発湧水への対応、中下流域の地下水への影響、発生土置き場の設計、土壌流出対策、監視体制等)、生物多様性に関する18項目(減水量の計測、減水に伴う生態系への影響、濁水処理、水温管理、代償措置等)について、リニア中央新幹線建設工事における対話を要する事項として示し、環境影響評価の手続きに基づき、工事着手前に県民が安心できるレベルの説明を求めるべくJR東海と対話を進めてきました。
しかし、県とJR東海との対話において、行うべき環境影響評価の認識や見解が大きく異なり、JR東海から対話の元となるデータがなかなか提出されないことから対話に時間がかかってしまっています。
このような状況から、対話の進捗速度に危機感を持った国土交通省が、JR東海に対する指導を目的に「リニア中央新幹線静岡工区有識者会議」を設置し、トンネル湧水の全量の大井川への戻し方と中下流域の地下水の影響について議論が進められています。
県は、この会議の議論を踏まえ、県民の懸念・不安を解消するべく、引き続きJR東海と対話を進めてまいります。
直近の開催会議
2021年3月29日静岡県中央新幹線環境保全連絡会議生物多様性専門部会
会議資料
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次第 (PDF 331.5KB)
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資料1 (PDF 230.1KB)
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JR東海資料1 (PDF 6.9MB)
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JR東海資料2 (PDF 6.2MB)
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JR東海資料3 (PDF 6.2MB)
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JR東海資料4 (PDF 7.9MB)
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JR東海資料5 (PDF 7.0MB)
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JR東海資料6 (PDF 8.5MB)
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JR東海資料7 (PDF 6.6MB)
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議事録 (PDF 343.7KB)
各種情報
関連動画
対話・協議の状況
リニア中央新幹線静岡工区に係る川勝知事とJR東海金子社長の面談
その他の動画を見る(県の公式YouTubeリニア関連動画リスト)
南アルプスの自然環境等
南アルプス大井川上流域における地質と地形の成立
その他の動画を見る(県の公式YouTube南アルプス関連動画リスト)
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このページに関するお問い合わせ
くらし・環境部環境局環境政策課
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