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更新日:平成26年10月21日
~生きて帰るための7箇条~
日程や宿泊先のほか、一緒に登るメンバーの連絡先、持ち物、アクシデント発生時のエスケープルートなど計画書を作っておけば、事前の持ち物チェックや、万が一の際に判断を誤ることが少なくなります。また、留守家族に残しておけば下山が遅れた場合でも心配をかけることが少なくなります。
平成21年中に全国で山岳遭難で死亡または行方不明となられた方の約半数が単独登山でした。携帯電話などで連絡がつく場合は救助要請もできますが、山の中には電波の届かない場所が多数存在します。どうしても単独登山がやめられない方は、確実な読図技術や地図入りGPSの使用法を習得するとともに雪崩ビーコンなど行方不明となった場合に発見を容易にするツールを携行しましょう。
パーティー全員を危険に陥れないために、登山計画は最も体力の弱い者、最も経験の少ない者を基準とした余裕あるものにしましょう。
豪雪や強風、落雷など過去の遭難においても、悪天候に逆らって遭難した例は、枚挙にいとまがありません。パーティーの技量以上の悪天候の場合は、撤退や停滞といったエスケープを考えましょう。
吸汗速乾の下着や防水透湿性に優れた雨具は高価ですが、厚い防寒具以上の効果があります。過去の遭難でもこのような下着や雨具の着用が生死を分けた例がたくさん報告されています。
また、落石等から頭を保護するため、ヘルメットを着用しましょう。
遭難発生時の届出を家族を介して行う人が多数見受けられます。しかし、救助を求める本人以外からの届出は、救助機関としては困りものです。場所の特定、負傷状況の把握、救助器材の選定のためにも、状況が最もよく分かる本人が直接届出するのが最善です。
登山者からヘリはよく見えても、ヘリから登山者は見えにくいものです。
そこで一工夫、動けるならばまず樹林の外に出て下さい。服装の色も重要です。若葉のころは青や緑、紅葉のころは赤や黄、積雪の時は白や灰の着衣は避けましょう。また、レスキューシートなど光るものや動きのある物は発見されやすい傾向にあります。
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