未来への森づくりタウンミーティング
森の力再生事業の成果と今後の荒廃森林の再生について
令和2年度未来への森づくりタウンミーティングを開催しました。
現在、平成28年度から令和7年度までの10年間で1万1,200haの森林整備を実施する第二期計画に基づき実施中です。5年目となる本年度末には全体計画の50%の整備を完了する見込みです。事業は順調に進んでおり、整備後の森林では下草や広葉樹が芽生えるなど「森の力」は着実に回復しています。一方、「森林づくり県民税」は5年で事業の進捗、効果、税負担等を踏まえ見直すこととしており、今年度はその見直しの年に当たります。
このため、これまでの事業の成果や森林の状況を直接県民の皆様にお伝えするとともに、今後の荒廃森林の再生について幅広いご意見をいただくため、タウンミーティングを県内24箇所で開催したので、その概要をお伝えします。
1.開催概要
期間
令和2年7月1日(水曜日)~令和2年8月27日(木曜日)
会場
県内24箇所(当初計画28箇所)※4箇所は大雨警報発令により中止(静岡市1会場、伊豆市、磐田市、袋井市)
実施主体
森林計画課、税務課、各農林事務所、各財務事務所の共催
参加人数
444人(24会場、平均19人/会場)
※新型コロナウイルス感染症対策のため、定員を各会場30人までとし、会場は定員の2倍以上が収容可能な場所とした。
実施内容
- 事業の14年間の実績、成果の報告
- 森林づくり県民税と森林環境譲与税の役割分担の説明
- 「森林づくり県民税」と「森の力再生事業」について意見聴取
- 参加者に対するアンケート調査の実施(408人回答、回収率91.9%)
2.会場からの意見
24会場で計444人の県民の方にご参加いただきました。参加いただいた方々からは、様々な御意見をいただきました。御発言の一部を紹介します。
現事業の評価
- 公益的機能の維持増進には大変有効な事業と考える。
- 幼少期によく山で遊んでいたが、そのころは薄暗く怖い印象だった。この事業で明るい森林が増え、山はいいと思えるようになった。
- 事業によって森がきれいになり、一般の人が山に来てくれるようになった。
- 雇用安定の面からも意義のある事業と考える。
- 県民への認知度が低いと感じる。もっと㏚すべき。
- 森の力再生事業の施工地では風倒被害がなかったが、その隣で風倒被害が発生したことがある。森の力再生事業の防災効果は高いと感じる。
今後の事業について意見聴取
- 依然として、荒廃森林は残っているので、事業の継続を要望する。
- 事業継続に賛成。公益的機能は下流側の人たちも利益を受けているので、税負担も理解できる。
- 倒木処理は複数年かかる場合がある。事業継続を要望する。
- 環境教育などのソフト対策にも事業を拡充すべき。
- 整備後に発生した広葉樹へのシカやカモシカなどの獣による食害が課題と考える。
- 停電対策のために県道沿いの伐採ができるよう事業の拡充を検討してほしい。
- 森林環境譲与税と森林づくり県民税のそれぞれのすみわけや使途を、さらに一層県民に分かりやすく説明する必要があると思う。
その他
- 森林の所有界が分からなくなっている所有者が増えている。
3.会場アンケートの結果について
タウンミーティング会場では参加いただいた県民の皆様に「森林に期待する働き」や「今後の事業のあり方」などについて、アンケートを実施しました。アンケートを取りまとめたところ、以下の通りとなりました。(回答者数408人、回収率91.9%)
ご協力いただきありがとうございました。
過去のタウンミーティング開催状況
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