選手村ビレッジプラザへの木材提供について
静岡県は、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が全国に呼び掛けたプロジェクト「日本の木材活用リレー みんなで作る選手村ビレッジプラザ」に賛同し、選手村ビレッジプラザの建築資材として静岡県産森林認証材を提供し、その品質と供給力を世界に発信しました。
選手村ビレッジプラザとは?
- 所在地
- 東京都中央区晴海四丁目
- 構造、延床面積
- 木造・平屋建て、約6,000平方メートル
- 施設の用途
- チーム歓迎式典会場、店舗、メディアセンター等
- 建築に使用される木材
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- 森林認証材等の「持続可能性に配慮した木材調達基準」を満たす木材
- JAS(日本農林規格)の製材・加工品
- 全国63の自治体から約2,000立方メートル提供(無償提供)
- 県内では、静岡県のほか、静岡市、浜松市、小山町も提供
静岡県の提供する木材はどんなもの?
- 材積は約41立方メートル、樹種はスギ、ヒノキ
- 県内7地域(伊豆、駿東、富士、中部、志太榛原、中遠、西部)のFSC・SGEC双方の森林認証林から原木(丸太)を調達しました
- 伐り出された木材は、森林認証材を加工できる資格(COC認証)をもつ県内の各工場で、JAS製品として、柱、梁、床材等に加工され、令和元年の9月からビレッジプラザ建築現場に納材されました
プロジェクトの流れは?
静岡県の森林認証材がビレッジプラザに届くまでを紹介したパンフレットもご覧ください。
1.材料編 オール静岡で臨んだ木材の調達
今回のプロジェクトでは、県内各地でビレッジプラザ向けの森林認証材の準備を行いました。その様子を一部紹介します。
原木の伐採
富士市有林(SGEC認証林)におけるビレッジプラザ向けの富士ヒノキの伐採の様子(令和元年5月17日)
富士市森林組合さんがハーベスタという伐採、枝払い、玉切りを行える高性能林業機械を使って伐採を行いました
製材作業
島田市の大井川小径木加工事業協同組合さんで、大井川流域のFSC認証材の製材作業が行われました(令和元年7月4日)
プレカット・焼き印作業
富士市の株式会社マルダイさんで、加工の最終段階である、プレカット及び「静岡県」の焼き印を入れる作業が行われました(令和元年8月22日)
この後、木材保護塗料が塗装され、準備完了です
2.PR編 川勝知事によるPR


提供木材の出発式を開催
川勝知事が、今回の木材調達に尽力していただいた林業・木材業界の皆様にお礼の挨拶をした後、中谷多加二県森林認証推進協議会会長及び滝浪龍司県木材協同組合連合会会長とともに、テープカットを行いました(令和元年9月10日)。このテープには県産ヒノキの突板が使用されました。
お越しいただいた皆様と記念撮影をした後、提供木材を乗せたトラック2台を見送り、出発式は終了しました。

ビレッジプラザの内覧会に参加
木材の組み立てが概ね完了したタイミングで、ビレッジプラザの内覧会が開催され(令和2年1月29、30日)、木材提供に協力した全国の自治体及び協力者が招かれました。静岡県の提供した木材が使用されている様子も見ることができました。
3.アイデア募集編 県民の皆様からレガシー材を利用したアイデアを募集しました
大会終了後、提供した木材を大会のレガシー(遺産)として利用するため、県民の皆様からアイデアを募集しました。その結果、355作品の応募がありました。皆様から多くの御応募をいただき、誠にありがとうございました。
- 応募総数355作品(内訳:高校・大学等の部206作品、一般の部149作品)
- 審査委員会を令和3年11月26日に開催し、合計6作品が優秀作品に選定されました
- 優秀作品は、これから実際に製作され県内の公共施設に設置されます
6作品はどのような姿で実現するのでしょうか?
林業振興課では、その様子を皆様にお届けします!
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