

経済産業部長室へようこそお越しくださいました。
経済産業部長の天野朗彦です。
現在、静岡県を取り巻く社会経済情勢は、人手不足の顕在化や、AIやIoTなど科学技術の急速な進展、次世代自動車への世界的なシフト、TPP11や日EU・EPA、日米貿易協定の発効、新型コロナウイルス感染症の影響、東日本大震災後のエネルギーを取り巻く環境の激変など、大きな転換点を迎えています。
こうした環境の変化に適切に対応していくため、経済産業部では、「静岡県の目指す姿」として、「『人』と『富』の創出により、経済を持続的に発展させ、県民の豊かな暮らしを実現する『美しい“ふじのくに”』」を掲げる「経済産業ビジョン2018~2021」を策定し、次の6つの戦略の柱に沿って施策を進めております。
戦略1産業人材の確保・育成
「30歳になったら静岡県!」をキャッチフレーズとしたUIターン促進などによる産業人材の確保や高度な知識と技術を持つ人づくり、誰もがいきいきと働ける環境づくりと多様な人材の活躍支援、子どもたちが「生きる道」としての仕事を学ぶ環境づくりなどに取り組んでまいります。
戦略2次世代産業の創出・成長産業分野の参入促進
トップレベル人材から次世代人材に至るまで、各階層に応じたICT人材の確保・育成を推進するとともに、先端産業創出プロジェクト間の連携強化や異業種交流の場の創出、県内企業の技術情報のデータベース化など、オープンイノベーション・プラットフォームを新たに構築し、本県産業全体の相乗効果を高めてまいります。また、「地域経済を牽引する企業の集積」、「先端技術の産業応用を進める知の拠点の形成」、「小さくても高い付加価値を生み出す企業の立地」を柱とした企業誘致施策を推進してまいります。
戦略3中小企業・小規模企業の経営基盤強化
中小企業の経営革新計画の取組促進やIoT等の技術導入促進、事業承継支援、小規模企業の新たな商品開発等に対する支援、デザイン産業やヘルスケア産業等サービス産業の振興などにより、中小企業や小規模企業の経営力・生産力向上を強力に支援してまいります。
戦略4農林水産分野のルネサンス
農芸品の一層の生産力強化に向けたスマート農業の普及や本県農林水産物のブランド力強化・販路拡大、現場の即戦力となる高い技術や経営管理能力を持った人材の養成、農山漁村の再生などに取り組み、農林水産分野の「革新」と「再生」を図ってまいります。
戦略5通商の拡大と海外活力の取り込み
TPP11や日EU・EPA、日米貿易協定の発効などを契機とした県産品の輸出拡大や、地域企業の海外展開支援など、世界市場を見据えた積極的な施策を展開し、通商の拡大や海外活力の取り込みを図ってまいります。
戦略6エネルギーの地産地消の推進
災害に強い小規模分散型のエネルギー供給体系を構築するため、小水力やバイオマスなどの本県の多様な地域資源を活かした再生可能エネルギーの導入を促進するほか、省エネルギー社会の形成や新たなエネルギー産業の創出を支援し、エネルギーの地産地消を推進してまいります。
このように、経済産業部が所管する分野は大変多岐にわたっており、同時に大きな責任を担っています。
私たち経済産業部の職員は、『美しい“ふじのくに”』の『人づくり』、『富づくり』を実施するため、現場主義に立ち、県民の皆様の声を大切にしながら、積極的に施策を展開してまいります。
ぜひ、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
令和2年4月
経済産業部
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