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ホーム > 産業・雇用 > 農林業 > アグリネットしずおか > 特集「肥料価格高騰に伴う施肥技術対策指針」

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更新日:平成28年3月17日

AGRINETSHIZUOKAアグリネットしずおか

~世界的な需要増等を背景に、高騰する肥料価格~
世界的な肥料需要の増大等を背景とした肥料原料の国際相場の高騰等を受けて、国内の肥料価格が上昇しています。
このような国際情勢を反映した価格上昇の傾向は、当面継続することが予想されます。

こうした中、県では肥料価格の大幅な上昇による農家経営への影響を最小限のものに留めるため、このたび、肥料コストの低減に向け「肥料価格高騰に伴う施肥技術対策指針」(以下、「施肥技術指針」と呼びます。)を作成したところです。

肥料価格上昇に対処するため施肥技術対策指針が示すポイントは、次の3つです。

(1)土壌診断を活用した適正施肥
(2)たい肥を利用した元肥量の削減
(3)作物別の効率的な施肥技術の取組

以下に、その概要をお伝えします。
(なお、詳細は、施肥技術対策指針をご覧ください。)



土壌中に残存している養分を考慮した施肥

ア県内土壌の状況
土壌機能モニタリング調査の結果から、施設土壌においてリン酸、カリ、石灰、苦土が多い傾向があり、養分の蓄積が進んでいるといえます。また水稲以外の多くの土壌においてリン酸が蓄積している状況にあります。

イ土壌分析の結果を活用した施肥の適正化
静岡県土壌肥料ハンドブックに作物別施肥基準を示しており、土壌中に残存している余剰の養分や土づくりのために施用するたい肥に含まれる養分を考慮して、不足する肥料を施肥することが基本になります。


たい肥に含まれる養分を考慮した施肥

従来、たい肥の施用は土づくりの基本であり、土壌改良的な考え方が主流でしたが、最近は、たい肥を有機質肥料と考え、これに含まれる肥料成分を有効に利用するようになってきています。
たい肥に含まれる有効成分量(施用後1年以内に有効化する成分量)を考慮して元肥量を削減する必要があります。

・たい肥に含まれる肥料成分
個々のたい肥の成分については、購入した製品に添付された成分表で確認してください。

(例)たい肥の養分含有量と有効成分量
(たい肥成分分析値は土壌肥料ハンドブックp312表副資材別からみた家畜ふんたい肥の化学的特徴(山口・原田1996から引用し、乾物%を現物%に換算)

 

畜種・副資材別たい肥の種類

たい肥成分分析値
(現物%)

成分の肥効率
(%)

有効成分量
(kg/現物t)

逐種

副資材

窒素

リン酸

カリ

窒素

リン酸

カリ

窒素

リン酸

カリ

オガクズ

0.80 0.97 1.10 30 50 80 2.4 4.9 8.8

オガクズ

1.41 3.03 1.46 30 60 90 4.2 18.2 13.1

なし

2.81 5.86 3.13 70 70 90 19.7 41.0 28.2

乾物表示の場合の変換式:現物成分%=〔(100-水分%)/100〕×乾物成分%
※成分の肥効率:たい肥成分の内、施用した1年目に利用される成分の比率で、地温や水分状況により変動する。
※残存した成分は微生物等により徐々に分解され利用される。2年めは残存窒素成分の最大30%が利用可能とする。

・たい肥施用による元肥量の削減
元肥の窒素成分の30%程度をたい肥で補給することが目標です。

(計算例)
元肥の施用基準が窒素20kg/10a、リン酸20kg/10a、カリ25kg/10a
上の表に例示した畜種:牛、副資材:オガクズのたい肥を使用すると仮定した場合、施用するたい肥の量は、以下の計算で求められる。
〔元肥窒素基準〕20kg/10a×〔代替率〕30%=〔たい肥で補給する窒素量〕6kg/10a
〔たい肥供給窒素量〕6kg/10a÷〔たい肥中の有効窒素成分量〕2.4kg/現物t=〔たい肥施用量(現物)〕2.5t/10a
※ただし、リン酸、カリが過剰になる場合、その成分が制限要因となり、たい肥の施用量を減らす必要があります。


・また、たい肥施用にあたっては次の点に注意する必要があります。
(ア)たい肥の品質に注意を払うとともに、C/N比が30以下のたい肥を使用する。
(イ)たい肥の連用により重金属が蓄積することがあるので、定期的に分析を行う。
(ウ)たい肥の散布後はただちに土壌と混和する。
(エ)購入たい肥を2次堆積する場合は、ビニール等で被覆する。
(オ)県へ届出をしていないたい肥は使用しない。
※施肥技術指針に、畜産たい肥販売農家名簿を掲載しています。


かん水同時施肥技術や局所施肥技術などの導入

上記に示したほか、作物に応じた対策をしていく必要があります。
お茶と柑橘を例に、その一部を示しておきます。

 

<お茶>

(ア)基本技術の徹底
肥料の吸収利用率を高めるためには、吸収力の高い元気な根(細根)を施肥部位に十分量確保する必要があります。このため、広幅施肥、施肥後の中耕、土壌のpH調整、乾燥状態に応じたかん水等の基本技術を徹底する必要があります。

(イ)EC等のこまめなチェック
毎年同じ施肥を行っても、土壌中の無機態窒素濃度は降雨や地温の影響により変化するので、ECや無機態窒素の分析はこまめに実施する必要があります。
このため、JA等に設置されているECセンサーシステムで得られるデータ(EC、無機態窒素濃度、pF、地温)を地域内で共有したり、自ら土壌を採取しポータブルタイプのECメーターで自己診断注1)することが重要です。注1)土壌:水=1対5、0.8mS以下/cmを目標値とする。

(ウ)かん水同時施肥法(樹冠下液肥施用法)
本法は施設設置費などの初期投資と水源の確保が必要となります。
しかし、茶樹が求める肥料成分を、天候に左右されることなく必要な時期に、根周辺に過不足なく供給できる優れた施肥方法です。
施設設置後は窒素換算で20キログラム/10a程度の減肥が可能になります(年間窒素施肥量30キログラム/10a)。また、自動化により労働時間の短縮が可能になります。

かんすい同時施肥↑かん水同時施肥法

かん水同時施肥
↑かん水同時施肥法(システム)
<柑橘>

(ア)肥効調節型肥料の活用
肥効調節型肥料を用いた施肥法は、従来の施肥法と比べ、窒素肥量を20%程度減肥させることができ、施肥回数も年1~2回と省力化できます。
ただ、土壌が過乾燥による肥料成分の溶出が遅れ、雨による肥料粒子の流亡等が懸念されます。また、SS導入園は同肥料の破粒により溶出コントロールができないこともあります。
肥料効率を向上させるには土壌混和が前提となります。

(イ)分施及び局所施肥の励行
慣行の施肥回数は年3回(春肥・夏肥・秋肥)ですが、新梢成長期や果実肥大期に分施すると肥料効率を高めることができます。また、根の分布位置に合わせた局所施肥と軽い表土の混和をすれば窒素肥量の20%減肥を可能にします。

(ウ)かん水同時施用
周年マルチと点滴かん水チューブを組合せ、水と液肥をコントロールして栽培する方法(マルドリ方式)があります。
この効果は、高糖度みかん生産と細根増加による増収が期待できるとともに、効率的な液肥施用で窒素施肥量の40%程度減肥を可能にします。ただ、導入経費はかかるので高品質安定生産園や雨水処理の可能な園地を選ぶ必要があります。

周年マルチ
↑周年マルチ

かん水チューブ
↑かん水チューブ
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施肥技術対策指針

県では、こうした対策を「肥料価格高騰に伴う施肥技術対策指針」として取りまとめました。
指針をもとに、着実な対策を進めていきましょう。

「肥料価格高騰に伴う施肥技術対策指針(平成20年10月)」

表紙目次(PDF:58KB)

共通的な技術対策(PDF:178KB)

作目別の技術対策(PDF:569KB)

資料1かがみ(PDF:35KB)

資料1堆肥生産者名簿(PDF:202KB)

資料2かがみ(PDF:35KB)

資料2堆肥投入量計算おたすけファイル(PDF:62KB)

資料2堆肥投入量計算おたすけファイル2(PDF:58KB)

問合せ先(PDF:82KB)

 
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お問い合わせ

経済産業部農業局農業戦略課

〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-2669

ファックス番号:054-221-2839

メール:nougyousen@pref.shizuoka.lg.jp

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