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所在地 |
〒413-0022熱海市昭和町5-2竹春ビル101 |
創業時の自分を振り返り、「勢いですね」と語るNPO法人atamista代表理事兼株式会社machimori代表取締役、市来広一郎氏 |
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代表者 |
代表理事市来広一郎 |
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電話 |
0557-52-4345 |
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FAX |
0557-52-4531 |
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URL |
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設立 |
平成22年 |
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事業内容 |
地域の問題解決のためのコンサルティング、地域プロデュース等 |
「廃墟だね。」平成15年12月、久しぶりに帰省した熱海の光景を見て、友人が放ったひと言に、当時大学生だった市来広一郎氏は愕然とした。かつては保養客や観光客で賑わっていた熱海だが、不況や観光産業の停滞などが重なり、観光地である熱海の光景は一変し、「なぜ、こうなってしまったのか」と市来氏は強いショックを受けた。
その後、世界中を旅した経験から、熱海は世界でも類をみない潜在的な魅力を持っていると実感し、100年後を見据えた持続可能なまちづくりをしようと奮起。平成19年、「誰もやらないのであれば、俺がやる!」と、まちづくりへの第一歩を踏み出した。
まず、平成19年に遊休農地の再生に向けた活動「里庭プロジェクト」を、翌年には交流体験プログラム「オンたま」を開催。これらの事業を通じ、住民や別荘地に住む人たちが、地元の自然、まち、人、食等を知り、体験することで、熱海の魅力を再認識することに繋がっている。
事業に対する地元からの風当たりは強いが、「オンたま」の参加者からは、「熱海から転出しようと考えていたが、参加後は毎日が幸せになった。」など、多くの喜びの声があがり、確かな手応えを感じていった。
継続的に熱海が活性化するためには、地域住民の意識を変えることが必要だと市来氏は考えており、「環境を変えることで行動が変わり、次に意識が変わる。僕たちがすることは、そのきっかけを作ること」と話す。今後も一歩ずつ熱海の意識を変えていく。
平成24年7月にオープンしたまちと海をつなぐカフェ「CAFERoCA」。RoCAとは、「リノベーションオブセントラルアタミ」の略。スペインのバルのようにふらっと立ち寄り、会話を楽しめる場所を目指し、ここで、セミナーやLIVEなども開催されている。
活動開始から5年が経った平成24年、長期的にまちづくりをしようと考えた市来氏は、補助金頼りの経営ではなく、自ら資金を集め商売をするまちづくりが必要だと考えた。そこで、株式会社machimoriを設立し、同年7月、まちづくりの拠点となる「CAFERoCA」をオープンした。これにより、街中にコミュニティの場が生まれ、人や情報が集まるとともに、地域内外の方からの信頼も厚くなっていく。
さらに、同NPO法人では、新たな事業としてリノベーションスクールを始めた。県内外から若者や学生らが参加し、地元商店街の遊休不動産をどう活用したら、まちが活性化されるのかを考え、最終日に参加者から土地所有者へプレゼンテーションを行う。採用された案件はブラッシュアップされたのち事業化される。現在、地域資源を活用した新たなまちづくりのプレイヤーを育てる場として、全国から注目を集めている。実際、最初に誕生したプレイヤーが、平成26年3月に開催されたイベント『アタミアートウィーク』において、空きビルの一部でチャレンジを開始した。今後、選ばれた全ての案件がスタートする予定だ。
市来氏は、「これから、熱海はどんどん面白くなっていきますよ。数年後には、志高い若者が全国から移住してきたり、新たな次世代プレイヤーも続々と誕生すると思います。」と熱く語る。リノベーションスクールを通して、プレイヤーとなる若者を育成し、合わせて地元の人と連携することで挑戦する場を作り出す。これが繰り返される事で、熱海は常にクリエイティブなまちとなり、その魅力は継続していくだろう。そして、このビジネスモデルは日本だけに留まらず、世界へ波及していくと期待が高まる。
平成26年3月開催、美大・藝大の学生作家が参加した『アタミアートウィーク』。空き物件を利用し、町を歩きながらアートを楽しむイベント。
同期間に開催されていた「地域と地域」、「地域とアート」の交流をコンセプトにした『混流温泉文化祭』での様子。
ここが、ポイント! |
<現状>住民とともに地域資源を見直し、全国から若者が集まる仕組みをつくることで地域を活性化している。 |
<現状の課題>まちづくりを進めるなかで、いかにプレイヤーを育て、新たな産業創出につなげていくか。 |
<未来>住民自らまちづくりに参画し、継続的に「100年後も豊かな暮らしができるまち」、熱海に。 |
お問い合わせ
経済産業部商工業局商工振興課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2181
ファックス番号:054-221-3216
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