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所在地 |
〒417-0051富士市吉原2-11-8 |
NPO法人東海道・吉原宿の代表理事、富士山まちづくり株式会社の代表取締役、佐野荘一氏。 |
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代表者 |
代表理事佐野荘一 |
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電話 |
0545-51-8233 |
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FAX |
0545-51-8234 |
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URL |
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設立 |
平成15年 |
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事業内容 |
空き店舗を利用した創業支援、活性化イベント企画運営、市民活動センター指定管理等 |
富士市の吉原商店街は、江戸時代から東海道の宿場町として栄えた商業の町だが、車社会の進行や都市機能の郊外化等により、人通りが減少し、空き店舗が目立つようになっていた。吉原商店街では早くから町の活性化に取り組み、行政への提言なども行ってきたが、商店街は多様な事業を展開する個々の事業主の集まりであり、利害調整や取り組みへの温度差など、迅速な意思決定や共通認識を得にくいという問題も起きてきた。
そこで平成15年、佐野荘一氏が中心となり、商店街組織とは別に、商店街の枠を越えたまちづくりに取り組むため、若手有志や市民を巻き込み、まちおこしのためのNPO法人東海道・吉原宿を設立した。
富士市吉原にある「吉原商店街」。
同NPO法人では、まず商店街を舞台に、意欲的な若者たちが挑戦する機会を提供していくことから始めた。
平成15年、商店街にある空き店舗のシャッターに、アートを描いていく「シャッターアート」を開催。県内外から若者が集まり、クリエイティブな発想でシャッターを彩っていった。また、平成16年には、空き店舗を活用して、地元高校生たちが自主運営するチャレンジショップ「吉商本舗」をオープンした。その後も、「こんなことをやったらどうだろう?」と連想する人を支援し、一生懸命商売する心を育てることで商店街の楽しさに気づいてもらい、人と商店街を結びつけるイベントを次々と開催していった。
商店街の雰囲気は、若者と商店街との接点が生まれたことで刺激を受け合い、変わっていった。次第に商店街を盛り上げていく未来のプレイヤーを育成する場としても注目されていく。
同NPO法人は、自らが活動した中から得たノウハウを活用し、行政と連携して、まちづくり、コミュニティビジネス、ボランティア活動に取り組む県民や市民を支えるための中間支援施設も運営している。佐野氏は、「全ての事業は、この吉原商店街のために行っている。」と言う。各々の活動が、つながり合えば、個々の点ではなく、面や層となって人を動かす原動力となる。商店街の関係者だけでなく、そこに出入りする人と共に、商店街が持つ魅力を見出すことで、活気を創出していく。
富士市立高校商業ビジネス部が運営するチャレンジショップ「吉商本舗」。高校生が試行錯誤を重ねながら10年間継続して営業している。
「商店街は、昼間の路面店だけのものでなく、夜も裏通りもそこに住む人をも含めた、生きた町だ」と考える佐野氏は、NPO法人の活動だけでなく、商売人としても商店街の活性化に取り組み始めた。
平成25年、中心市街地の活性化を目指して、富士山まちづくり株式会社を設立。同NPO法人と連携しながら活動し、平成27年からは、商店街の一角にある遊休不動産であった築50数年の古い4階建てビルを、地元若手建築家と共にリノベーションし、新たな価値を創出させた上で、意欲ある若者たちに提供する予定である。
同NPO法人の活動との連携が加速していけば、やる気のある若者へチャレンジの場を提供でき、商店街としても新たな賑わいを創出していける。これを繰り返すことで、商店街という枠を越え、多方面から人が集まる好循環が作られていくだろう。
吉原商店街の一角にある「市民活動支援施設富士市民活動センター・コミュニティf」。市民が気軽に立ち寄り利用している同センターには、地域内外の情報が集まる。ビジネスや市民活動に役立つセミナーを開催する等、昼も夜も訪れる人が絶えない。
ここが、ポイント! |
<現状>商店街活性化のため、地域内外から意欲的な若者を呼び込み、イベントやセミナーを開催している。 |
<現状の課題>意欲的な人と商店街の資源を結びつけ、いかに事業として成り立たせていくのか。 |
<未来>常に商店街に人を呼び込み、クリエイティブな発想で賑わいを創出する、楽しい商店街に! |
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ファックス番号:054-221-3216
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