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こんにちは。 静岡がんセンター 疾病管理センターです。
がん対策ネットワーク8月1日号をお届けします。
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がん対策ネットワーク 8月1日配信号
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~静岡がんセンターから関係者向け情報~
1 がん検診検討会、乳がん・胃がん見直しで議論
~対策型で胃内視鏡検査導入の方向~
2 9月12日(土曜日)がんの介護実践研修会のお知らせ
~静岡がんセンターから一般(県民・患者)向け情報~
1 8月22日(土曜日)県民の日事業 公開講演会のお知らせ(再掲)
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静岡がんセンターから関係者向け情報 ◇◆◆◇◇◆◆◇
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がん検診検討会、乳がん・胃がん見直しで議論
~対策型で胃内視鏡検査導入の方向~
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厚生労働省の「がん検診のあり方に関する検討会」は6月29日の第14回会合
で、市区町村が行う対策型の胃がん検診で「胃内視鏡検査」を導入する方向で
一致した。現行の胃部エックス線検査も引き続き対策型検診として推奨するが、
胃がん検診で二つの検診方法が併存することになると、自治体の現場での検診
業務は複雑になるため、対象年齢や検診間隔の扱いは次回以降に改めて議論
する。一方、乳がんの対策型検診では、50歳以上でマンモグラフィ単独検診を
推奨することで委員間で意見の一致をみた。
同検討会は7月中の2回の会合(7月16日、30日)で報告書を取りまとめる予定
で、厚労省は報告書の提言を踏まえ、国の実施基準である「がん予防重点健康
教育及びがん検診実施のための指針」(健康局長通知)を改正し、早ければ平成
28年4月から適用する方針。
がん検診をめぐっては、科学的根拠に基づく検診の実施が不十分であることや、
受診率の向上、精度管理・事業評価が課題となっている。この日は厚労省が提
示した乳がん検診と胃がん検診の論点案をもとに議論した。
◇乳がん検診-40歳以上視触診は「任意」も
厚労省は論点案で、40歳以上の対象すべてでマンモグラフィ単独検診を推奨
することへの意見を求めた。
これには大内憲明座長(東北大学大学院医学系研究科長・医学部長)が「マン
モグラフィの弱点である若年女性、乳腺濃度が高い高濃度乳房を考慮する必要
がある」と指摘。祖父江友孝委員(大阪大学医学系研究科環境医学教授)も
「50歳以上はマンモ単独でいいが、40歳以上では選択肢があるということ」とする
など、40歳代では時期尚早との意見が相次ぎ、50歳以上に限りマンモグラフィ
単独検診を推奨するとの方向性を確認した。
視触診については、40歳以上のすべてで「任意」とする方向性が示されたが、
40歳代に乳がん罹患率のピークがある日本では、マンモグラフィで乳がんが
見つけにくい乳腺濃度が高い人の不利益をなくす観点から、40歳以上50歳未満
でマンモグラフィと視触診の併用を残すか、視触診の代わりに「乳房超音波検査」
を導入するかの議論が必要との意見が出された。
40歳代でのマンモグラフィと超音波検査の併用群は、感度とがん発見率で一定
のエビデンスが得られている。しかし、対策型検診として推奨するには、評価体制
や実施体制を検討し、検診での位置づけを整理していく必要がある。
また、委員からは50歳以上で単独検診を推奨した場合、「現行の指針では基本
的に50歳以上は一方向のみの撮影だが、これを40歳代と同じように二方向撮影を
基準とする必要はあるのか」との意見もあった。
◇胃がん検診-対象年齢や検診間隔の設定課題に
胃がん検診では内視鏡検査などを実施する市区町村が増えている実態を踏まえ、
検診項目に位置づいていない胃内視鏡検査の導入の是非が焦点となっているが、
検討会では、対策型検診の一つの方法として推奨するとの方向で一致。胃部エック
ス線検査についても、引き続き対策型検診として推奨することを確認した。
国立がん研究センターがん予防・検診研究センターの「有効性評価に基づく胃がん
検診ガイドライン2014年度版」では、胃内視鏡検査の死亡率減少効果を示す相応の
証拠が確認されたことから、対策型検診と任意型検診の両方での実施を推奨し、
対象年齢は50歳以上が望ましく、検診間隔は2~3年とすることが可能としている。
一方、昭和58年に老人保健法に基づく事業としてスタートした胃がんの対策型検診
では、40歳以上に問診、胃部エックス線検査を年1回実施することを推奨している。
対象年齢と検診間隔が異なるエックス線検査と内視鏡検査が併存することで、現場
の業務が複雑になることも予想される。委員からは、対策型検診では対象年齢を
40歳以上、50歳以上というように統一させ、検診間隔もそろえる必要があるとの意見
が出された。
上記の記事は、週刊保健衛生ニュース(第1815号 7月6日発行)の記事よ
り抜粋しました。
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がんの介護実践研修会のお知らせ
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がん対策推進基本計画では、重点的に取組む課題として「がんと診断された
ときからの緩和ケアの推進」があげられ、「がん患者が住み慣れた家庭や地域
での療養や生活を選択できるよう、在宅緩和ケアを含めた在宅医療・介護を提
供していくための体制の充実が必要」と明記されています。
そこで、療養生活の支え手である介護職員を対象に、緩和ケアの視点を取り
入れた介護方法について研修会を行い、地域の緩和ケアの推進につなげてい
きたいと考えています。
【開催内容】
(1)日 時 平成27年9月12日(土曜日)13時00分~16時30分 (受付開始12時30分)
(2)会 場 グランシップ静岡 会議ホール風 (静岡市駿河区池田79-4)
(3)主 催 静岡県健康福祉部・静岡県立静岡がんセンター
(4)対象者 静岡県内に勤める介護職員 300名
(5)参加費 無料
(6)内 容
13時00分 開 会
13時05分 講話1「緩和ケアとは ~人はどう臨終をむかえるか~」
静岡県立静岡がんセンター緩和ケア認定看護師 篠田亜由美
14時05分 講話2「最期のときを支える介護のポイント
~痛いとき、息が苦しいとき~」
静岡県立静岡がんセンターがん性疼痛看護認定看護師 林さとみ
14時45分 休 憩
14時55分 講話3「終末期の経口摂取と口腔ケア」
体験学習「飲み込みにくいときにどうするか」
静岡県立静岡がんセンター
摂食嚥下障害看護認定看護師 妻木浩美
16時20分 質疑応答
16時30分 閉 会
【申込方法】
(1)はがき、FAXまたはEメールに、所属名、所属先の住所、連絡先、参加者
全員の氏名、年齢、資格名(介護福祉士・ヘルパー等)を記入して送付
あて先:〒411-8777 駿東郡長泉町下長窪1007
静岡がんセンター 疾病管理センター がんの介護実践研修会係
F A X : 055-989-5557(直通)
Eメール:shippei-kanri@scchr.jp
(2)申込期間 平成27年8月3日(月曜日)から8月24日(月曜日)
【問合せ先】
静岡がんセンター 疾病管理センター(日吉) 055-989-5222(代)
【その他】
申込多数の場合は一施設あたりの参加人数を調整させていただきます。
受講決定通知はいたしません。受講が無理な場合のみご連絡します。
本研修会は介護職向けです。看護職の方は看護師対象の研修会を別途ご案
内します。
静岡がんセンターから一般(県民・患者)向け情報 ◇◆◆◇
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県民の日事業 公開講演会のお知らせ(再掲)
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がんは、2人に1人がかかる時代です。特に、胃がんは男性で1位、女性で
3位と多くの方がかかる病気です。その一方で、がんの治療は日々進歩し、
より効果的で、身体にやさしい治療技術が開発されています。
そこで、静岡がんセンターが全国でもトップクラスを誇る胃がんの先進的な
医療であるロボット手術、そして、今後治療される方の増加が見込まれる放
射線治療について講演を行います。
がん治療の最新情報を知り、早期発見、早期治療について考えるきっかけ
にしませんか。
<テーマ>
「がん治療の最前線~ロボット手術「ダ・ヴィンチ」と最先端の放射線治療~」
(1)日 時 平成27年8月22日(土曜日)13時30分~16時00分
(2)場 所 プラサ ヴェルデ 301+302会議室
(沼津市大手町1-1-4 沼津駅北口より徒歩3分)
(3)対 象 一般県民、県内拠点病院、県内医師会及び薬剤師会、その他
関係施設・団体等
(4)参加費 無料
<内 容>
(1)講演「胃がんの早期発見と最新の治療~ロボット手術『ダ・ヴィンチ』~」
静岡県立静岡がんセンター胃外科部長 寺島 雅典 氏
(2)講演「最先端の放射線治療について」
静岡県立静岡がんセンター放射線治療科医長 原田 英幸 氏
<申込方法>
(1)はがき、FAXまたはEメールに、参加者全員の住所(市町名)、氏名、年齢、
電話番号を記入して送付
あて先:〒411-8777 駿東郡長泉町下長窪1007
静岡がんセンター 疾病管理センター 公開講演会係 宛
F A X:055-989-5557(直通)
Eメール:shippei-kanri@scchr.jp
* 院内のあすなろ図書館、よろず相談窓口でも申し込みできます。
(2)申込期間 平成27年7月21日(火曜日)から8月7日(金曜日)当日消印有効、先着順
本講演会に関するお問合せは、疾病管理センター日吉までどうぞ。
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静岡県立静岡がんセンター 疾病管理センター
e-mail:sccnet-kanri@scchr.jp
TEL :055-989-5222(代) 内線2118
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お問い合わせ
がんセンター局マネジメントセンター県庁駐在
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2983
ファックス番号:054-221-2618
メール:info@scchr.jp
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