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更新日:令和4年5月18日

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出野副知事コラム

第5回『障害のある方への支援~ふじのくに福産品サマーフェアの実施~』

皆さん、「授産品(じゅさんひん)」という言葉を御存知でしょうか?「授産品」とは、障害のある方が働く就労継続支援事業所などで作られた製品のことです。

具体的には、クッキーやパン、アイスクリーム、ドレッシングなどの食品から、エコバッグ、マスクなどの布製品、陶器、木工品など、ここには挙げきれないほど多種多様な授産品があります。これらの授産品は、障害のある方々の手作りにより、一つひとつ丁寧に作られています。

私も、以前、事業所に訪問し、作業の現場を見学させてもらったことがあります。障害のある方が作られた授産品のすばらしい出来栄えに加え、皆さんが一生懸命に取り組んでいらっしゃる姿がとても印象的でした。働く喜びを実感し、やりがいを感じながら仕事をする姿は、障害の有無に関わらず本当に清々しいものです。

 

さて、「授産」という言葉を手元の辞書で引いてみると、「失業者または貧困者に、仕事を与え生計をたすけること。」とあります。言葉自体にどことなく堅苦しい印象もあり、何より、作業現場で働く皆さんの笑顔との間には、少々乖離があるのではないかと感じておりました。

昨年度、県では、県民の皆さんに授産品のことをもっと身近に感じていただけるよう、授産品の愛称を公募しました。

応募数は125点にのぼり、様々なアイディアの中から「ふじのくに福産品(ふくさんぴん)」に決定いたしました。「静岡県(ふじのくに)内の福祉サービス事業所で働く人が作る製品(産品)」がイメージされやすく、作る人も買う人もともに「しあわせ」になるようにとの思いが「福」の字に込められているという、本当にすばらしい愛称をつけていただいたと感じています。

さらに、静岡文化芸術大学の学生の協力を得て、この愛称を基にしたロゴマークを作成しました。現在、この愛称とロゴマークを活用し、積極的なPR活動を行い、「ふじのくに福産品」のブランディングを進めています。

 

今回はそんな取組のひとつ、「ふじのくに福産品サマーフェア」についてお話しします。

現在、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、多くのイベントが中止となったことで、「ふじのくに福産品」の販売機会が失われ、障害のある方の賃金や工賃にも大きな影響が出ています。

そこで、万全な感染対策を実施した上で、「ふじのくに福産品サマーフェア」を8月17日(月曜日)、18日(火曜日)に県庁で開催しました。会場となった県庁会議室では、屋台風のお店が並び、祭りばやしが流れる賑やかな雰囲気の中、50以上の事業所から提供された、およそ200種類以上の福産品が販売されました。2日間で県庁内外から約500人の皆様に御来場いただき、過去2回のサマーフェアを大きく上回る、約43万円の売上げとなりました。御来場いただいた皆様にはこの場をお借りしましてお礼申し上げます。私も開催初日、実際に会場に行き、商品の説明を受けて、ドーナツやクッキー、ジャムなどを購入しました。中でも、デンマーク牧場福祉会が販売していたアイスクリームは、障害のある方が毎日お世話をしているジャージー牛の乳を使用し、すっきりとした味わいで、暑い夏にはぴったりでした。

 

また、サマーフェアに先立ち8月5日(水曜日)には、障害のある方が一般就労を目指し、就労訓練を行っている県立浜松学園を訪問しました。自分の夢に向かって生き生きと働いている訓練生の姿があり、心から応援したくなる、そんな感銘を受けました。

 

ここからは、少々堅い話になります。就労施設(障害福祉サービス事業所)で働く障害のある方に支払われた工賃の月額は、平成30年度の実績で、平均16,285円となっています。平成21年度の月額12,562円から毎年着実に伸びてきているところですが、障害のある方が地域で自立した生活を送るにはまだまだ十分な水準とはいえません。これは、本県だけではなく全国的にも同様の状況となっており、厚生労働省、各都道府県も、工賃水準の向上に向け、様々な取組、支援事業を展開しています。

本県では、事業所への発注に向けた県内企業に対する働きかけ、静岡市、沼津市の県内2か所での授産品販売店舗の運営(店舗名は「とも」です。)による販路拡大、県や市町による積極的な発注などの取組を進めています。

また、県庁では、障害福祉団体に運営をお願いして、東館の2階に「ぴあ~」という喫茶店を開いています。障害のある方が給仕等の仕事に携わっていますし、「ふじのくに福産品」も展示、販売しています。

 

「ふじのくに福産品」は、インターネットでも紹介しています。「ふじのくに福産品WEBカタログ」というページに、新製品の情報から、カテゴリ別、価格別、地域別など、わかりやすく「ふじのくに福産品」が紹介されているので、お気に入りの一品(逸品)が必ず見つかると思います。そして、ぜひ御購入いただき、「ふじのくに福産品」の品質の高さ、作り手の思いを実感していただければと思います。

 

県としても、引き続き、障害のある方が地域で働き続け、経済的な安定の確保はもとより、社会の一員として、生き生きとした生活が送れますよう、共生社会の実現に向けて様々な取組を進めてまいります。

 

「ふじのくに福産品」WEBカタログはこちらをご覧ください。

https://s-seihin.jp/

 

 

 

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