みなさま御存知のとおり、今夏に開催が予定されていた東京2020オリンピック・パラリンピックは、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、本年3月下旬、1年程度延期されることとなりました。1900年代前半、戦争の影響を受けオリンピックの開催が中止されたことはありましたが、「延期」されるというのは史上初のことです。東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技の本県開催に向け着々と準備を進めていた我々も、この決定には大きな衝撃を受けました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、世界は大きく変わろうとしています。来年に延期された、東京2020大会も今までどおり開催するわけにはいきません。コロナ対策を万全にし、選手はもとより、観客、ボランティア、その他関係者にとって、安心・安全な大会運営が必須となります。
今回は、1年延期になった東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技に関する本県の取組状況について御紹介します。
オリンピックは、言わずと知れた世界最大のスポーツイベントで、FIFAワールドカップ、ラグビーワールドカップとともに、世界三大スポーツイベントとも称されています。本県では、2002年のFIFAワールドカップ日韓大会、昨年のラグビーワールドカップ2019に続く開催となり、これで、世界三大スポーツイベントをすべて開催することとなります。
東京2020大会の競技日程ですが、オリンピックは、2021年7月23日から8月8日の間、パラリンピックは8月24日から9月5日の間と決定しました。また、去る9月28日には聖火リレーの日程が決定され、さらには、本県で開催される自転車競技についても出場内定選手が決まるなど、我々としても新たに目指すべき“本番”に向けての目標が定まったところです。
県では、大会延期によってプラスされる準備期間をチャンスと捉え、大会運営、おもてなし、機運醸成など各業務に係る課題を再度確認し、県内市町や関係団体と一丸となり、新たな気持ちで万全の準備を進めています。
新たなスタートのキックオフとして、オリンピック開会の1年前となる7月23日からパラリンピック閉会日の9月5日までの間を「東京2020大会に向けた新たな出発期間」と位置づけ、新型コロナウイルス感染症への対応を念頭に、自転車競技の会場となる伊豆半島や東部地域で、「新しい生活様式」を取り入れた「サイクリングWEBスタンプラリー」を実施しました。県内外から、サイクリストをはじめ、お子さんからシニアまで、老若男女問わず、約1,000人もの方々に御参加いたただき楽しんでいただきました。
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