残念ながら県内では、昨年1年間に108人もの方が交通事故で命を落とされました。死者数は5年ぶりに増加してしまいました。また、負傷された方は26,360人、交通事故件数は20,667件にのぼります。県内のどこかで30分に1件は交通事故が発生していることになり、死者数は全国ワースト9位、高齢者死者数はワースト5位です。このようなことからしても、交通事故の撲滅は本県の大きな課題です。
現在、県は、警察、教育委員会、道路管理者等の関係機関と連携し、安全・安心な歩行空間や信号等の整備、幹線道路と生活道路との機能分化といった、いわゆるハード整備を進めています。あわせて、子供から高齢者までの各世代の方々に交通安全を自分のこととして考えてもらうための意識づけ、中でもドライバーの方々に安全運転を確実にしてもらうための普及啓発といったソフト施策、交通秩序維持のための取り締まり、交通事故発生時の救助・救急体制の構築など、交通安全、交通事故防止に向けた様々な取組を、オール静岡で進めています。今後も、しっかりと取り組んでまいります。
交通事故は、決して他人事ではありません。県民の皆様におかれましても、生きたくても生きられなかったメッセンジャーからの「いのちを守り未来につなげる願い」があることを、どうか胸に留めていただき、御自身はもちろん、大切な方の「いのち」を守るため、改めて交通ルールの遵守とマナーの実践をお願いいたします。
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