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更新日:令和4年5月18日

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出野副知事コラム

第11回『~「生命(いのち)のメッセージ展」に寄せて~』

皆さんは、「生命(いのち)のメッセージ展」を御存知ですか?交通事故によって、ある日突然、理不尽に命を奪われた犠牲者を主役とするパネル展です。

御遺族が制作した等身大の人型パネルは「メッセンジャー」と呼ばれ、その胸元には、御本人の写真や御遺族の言葉を、足元には「生きた証」である靴を置いて、いのちの大切さを訴えています。

 

 

県は、運転免許を取得できる年齢となる高校生に向けて、平成29年度から希望する高等学校で展示会を開催していますが、交通事故の悲惨さや交通安全の大切さを、県民の皆様にも感じていただくため、去る1月20日から27日までの8日間、県庁別館21階展望ロビー、東館2階ロビーの2箇所で開催しました。

 

 

私も、一人ひとりのメッセンジャーに寄せられた御遺族の言葉を拝見しました。

普段とまったく変わらない朝、家を出るときには、交通事故に遭い自らの命が何の前触れもなく、何の留保もなく突然に奪われてしまうなどとは夢にも思っていなかったことでしょう。

メッセンジャーとなった方々も、それぞれの夢や思いを胸に人生を過ごしていらっしゃいました。展示されていた靴には、未来に向けた希望や思いがしっかり残っているように感じました。平板な言葉になってしまいますが、さぞかし無念であったことと思います。

また、御遺族の喪失感は、計り知れないものであることを痛切に感じました。

 

 

私自身、ハンドルを握ります。

自動車の運転には、ちょっとした不注意でも取り返しのつかない結果を招く、大きなリスクが常にあることを改めて胸に刻みました。

 

今回のメッセージ展は、「交通事故ゼロの日」である1月20日から短期間の開催で、コロナ禍ではありましたが、多くの県民の皆様にお越しいただきました。会場では、来場された方一人ひとりに「いのちの愛おしさ」を表す赤い毛糸をつなげていただきました。

この赤い毛糸は、NPO法人いのちのミュージアムが「いのち」の大切さを伝える展示会のシンボルとして、全国各地の展示会場に設置し、来場された方々が10cmの赤い毛糸を結びつないでいるもので、私がうかがった時には下の写真のとおり、すでに「くす玉」位の大きさになっていました。

 

 

残念ながら県内では、昨年1年間に108人もの方が交通事故で命を落とされました。死者数は5年ぶりに増加してしまいました。また、負傷された方は26,360人、交通事故件数は20,667件にのぼります。県内のどこかで30分に1件は交通事故が発生していることになり、死者数は全国ワースト9位、高齢者死者数はワースト5位です。このようなことからしても、交通事故の撲滅は本県の大きな課題です。

 

現在、県は、警察、教育委員会、道路管理者等の関係機関と連携し、安全・安心な歩行空間や信号等の整備、幹線道路と生活道路との機能分化といった、いわゆるハード整備を進めています。あわせて、子供から高齢者までの各世代の方々に交通安全を自分のこととして考えてもらうための意識づけ、中でもドライバーの方々に安全運転を確実にしてもらうための普及啓発といったソフト施策、交通秩序維持のための取り締まり、交通事故発生時の救助・救急体制の構築など、交通安全、交通事故防止に向けた様々な取組を、オール静岡で進めています。今後も、しっかりと取り組んでまいります。

 

交通事故は、決して他人事ではありません。県民の皆様におかれましても、生きたくても生きられなかったメッセンジャーからの「いのちを守り未来につなげる願い」があることを、どうか胸に留めていただき、御自身はもちろん、大切な方の「いのち」を守るため、改めて交通ルールの遵守とマナーの実践をお願いいたします。

 

 

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