新型コロナウイルス感染症との闘いが1年以上続き、日々のくらしに大きな負担がかかっている中で、県民の皆様におかれましては、感染防止対策の徹底、行動の自粛など、御協力をいただき誠にありがとうございます。
国では、2月17日からワクチン接種が始まり、県内でも2月19日から医療従事者向け先行接種が開始されたところです。これから順次対象が拡大されていきますが、県では、速やかな接種を行えるよう市町と連携を密にして準備を進めています。
そのような中にあって、クラスターが発生した施設等に対する苦情や、施設の職員の方に関する事実無根の噂の拡散、医療従事者やその御家族、感染者への差別的な対応などが報告されています。
このような状況を一刻も早く解消するため、県は、「STOP!誹謗中傷」アクションとして、昨年8月から「誹謗中傷等の未然防止」、「被害の拡大防止」、「被害者の救済」の3つを柱として取り組んでいるところです。
具体的な取組として、まずは、新型コロナウイルス感染症に関する正確な情報を、県民の皆様や報道機関に迅速かつ分かりやすくお届けすることに注力しています。次に、ポスターの掲示、新聞広告や県内テレビ局情報番組での情報発信のほか、誹謗中傷・差別が起こる要因などを説明する動画のYouTubeでの発信といった広報・啓発を行っています。さらに、県民生活センターなどの相談窓口において、様々な事案に速やかに対応できる体制を整えています。
また、去る1月27日には、「STOP!誹謗中傷」アクションの一環として、静岡市立豊田中学校で、相手の立場に立って思いやりある行動ができるよう、ユニバーサルデザイン出前講座を開催しました。
この講座では、まず今回新たに作成した小中学生向けの動画「やめよう!コロナ差別」を生徒の皆さんに視聴してもらい、その上で、誹謗中傷・差別をなくすためにはどのように行動すればよいか、グループで話し合ってもらいました。生徒の皆さんからは、「コロナについて正しい知識を持つ」、「ネットの情報を鵜呑みにして安易に拡散しない」、「自分がコロナにかかったら周りの人にどうしてほしいか考えて行動する」、「医療従事者の苦労をテレビなどでもっと伝える」など、様々な意見が出されました。私は、講座を受けた生徒の皆さんの、誹謗中傷や差別をなくすことを他人事ではなく自分事として考える姿勢に対し、大変心強く感じました。
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