(安心して暮らせる社会の構築) 次に、「安心して暮らせる社会の構築」についてであります。 <交通安全対策の推進> はじめに、交通安全対策についてであります。 昨年の県内における交通事故死者数は308人で、前年に比べて51人と大幅に減少しましたが、人身事故の発生件数及び負傷者数は、前年より約11パーセント増加し、これまでの最多となっているなど、依然として厳しい状況にあります。 このため、交通事故が多発している交差点等を重点に信号機、標識などの交通安全施設の整備を積極的に推進いたしますとともに、反射材の付いたアームバンドを75歳以上の高齢者の皆様全員に配布するなど、高齢者の交通事故防止を強力に進めてまいりたいと考えております。 さらに、平成13年度から、新たな5か年計画として、「みんなで進める交通安全県民運動」を市町村、警察、関係機関との密接な連携の下、県民総ぐるみの運動として展開し、交通安全意識の徹底と交通事故防止に努めてまいります。 <警察官の増員、ドクターヘリ事業への助成> また、警察官の増員や警察署、交番等の整備を推進するとともに、治療・搬送時間の短縮、救命率の向上等を図るため、県西部地区におけるドクターヘリ事業に新たに助成するなど、安全で安心して暮らせる社会づくりを進めてまいります。 <ユニバーサルデザインの推進> 次に、ユニバーサルデザインの推進についてであります。 誰もが自由に活動し、いきいきと快適に暮らせる社会づくりを目指し、平成13年度は、ユニバーサルデザインの取組が県民や事業者の間に定着し、さらなる飛躍の年となるよう、人的ネットワークの拡大や将来を担う若い世代への普及啓発に努めてまいります。併せて、鉄道駅や県有施設などの公共施設のユニバーサルデザイン化を積極的に推進してまいります。 <雇用の確保> 次に、雇用の確保についてであります。 県内の雇用情勢につきましては、有効求人倍率が上昇するなど改善しつつありますが、職業能力等のミスマッチが顕著になっております。 こうしたミスマッチの解消のため、IT化の進展に対応した離転職者訓練の実施や、インターネットを活用した雇用・就職情報の充実を図るとともに、県及び市町村において緊急地域雇用特別対策事業により雇用の創出を図るなど、機動的な雇用・就業対策を引き続き実施してまいります。 <良好な住環境の整備> 次に、良好な住環境の整備についてでありますが、高齢社会への対応や環境への配慮など、住まいに対する県民の多様なニーズに応えるため、県営住宅の建設、改善を進めるとともに、勤労者や一般県民の皆様が住宅を取得する際の利子補給制度の対象に、土地購入も加えるなど、今後とも、安全で快適な住まいづくりを進めてまいります。 |