本年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が開始されてから、3か月余りが経過しました。この間、ウクライナの皆様は私たちの想像が及びもつかない苦しみを受けられていると思うと心が痛みます。また、民間人を含む多くの方の命が失われたことに、心から哀悼の意を表します。
さて、静岡県には、30人程のウクライナ国籍の方が暮らされていますが、ご親族や知人等であるこれらの方々を頼って、5月30日現在、5組12人の方々がウクライナから静岡県内に避難されています。
県では、軍事侵攻の拡大とともにウクライナから多くの方が続々と国外に避難されている状況を踏まえ、3月15日に住宅、生活物資、雇用など避難者の受入れに関する相談窓口を開設しました。また、避難者への公営住宅の提供の準備に取りかかるとともに、避難先として受け入れ準備を進める市町や支援団体、民間企業等と連携し、避難者に寄り添う支援体制づくりに取り組んでいます。
相談窓口には、日々、避難者を受け入れる際の具体的な支援内容についての相談や、住居や生活物資を提供したいといったお申し出など、県民の皆様から多くの温かい支援の声をいただいています。
こうした、行政と個人の方々を含めた民間の皆様との連携により、本県に避難された方々は、避難者のご親族の居宅や、公営住宅にお住まいになっています。
また、食料に関しては、静岡県共同募金会との連携による食品を無償で提供するフードバンク事業や民間事業者の御協力による食品提供の支援を行っています。
更に、避難者が最初に直面する課題である「言葉の壁」を解消するために、篤志家の方や民間事業者から音声自動翻訳機(ポケトーク)を寄贈いただいたので、これを避難者の方々にお配りし、日々の生活に役立てていただいています。寄贈してくださった方々の善意に感謝いたします。
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