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更新日:令和4年11月8日

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出野副知事コラム

第30回『静岡文化芸術大学特別公開講座「薪能」を鑑賞しました。』

8月26日(金曜日)、日中韓文化大臣会合において、本県が2023年の「東アジア文化都市」に選定され、同日に行われた宣布式では、本県の川勝知事が永岡桂子文部科学大臣から選定証書を受領いたしました。

東アジア文化都市とは、日本・中国・韓国から各1箇所ずつ選ばれた都市が、約1年間、現代の芸術文化や伝統文化、また多様な生活文化に関連する様々な文化芸術事業を通じて都市間交流や情報発信を行うものです。

来年は、富士山の世界文化遺産登録から10年の節目の年であるとともに、国際オペラコンクールも開催されます。日本の「文化首都」静岡として、スポーツ文化や食文化、ファッションも含め、日本の文化芸術の魅力や価値を、本県から世界に発信してまいります。

 


宣布式(選定証書の受領)

 


選定証書

来年に向けて、まずは今年の芸術の秋に親しむべく、静岡文化芸術大学からお招きを受けましたので、10月6日(木曜日)に特別公開講座「薪能」を鑑賞させていただきました。

薪能は、開学間もない2001年から続く、静岡文化芸術大学の看板行事の一つです。どなたでもお越しいただける、地域に開かれた公開講座として、みなさまに愛されてまいりました。

当代一流の演者による狂言と能を間近で見られる貴重なチャンスであることに加えて、企画から広報・舞台設営・会場運営までのすべての過程に、学生が主体的に携わっています。学生たちが学科や学年を超えて「薪能プロジェクトチーム」を結成し、能楽師である梅若猶彦教授の指導のもと、アートマネジメントを学ぶ実践の場として、毎年開催してまいりました。

この2年間は、新型コロナウイルス感染症の影響で、開催がかないませんでしたが、その間も学生たちは、薪能プロモーション動画の制作、薪能20年の歩みを紹介する企画展や学内向けの能の勉強会の開催など、工夫をこらした活動を展開してきました。

 


会場案内
(提供:静岡文化芸術大学)

 


開演前

3年ぶりの開催となる今回は、記念すべき第20回を迎え、また、指導教員である梅若先生が今年度で定年を迎えられることから、集大成の公演となりました。

悪天候が予想されたため、屋外ではなく、講堂での上演とはなりましたが、文芸大の学生が書き上げた新作狂言「カラスの恩返し」や仕舞「土蜘蛛」、学生たちが選定した能「卒塔婆小町」が見事に上演され、会場は大きな拍手に包まれました。講堂に響き渡る謡・囃子の音色は幻想的で、静と動を織り交ぜて創り出される能独特の世界観に圧倒されました。

普段、能に触れる機会は限られており、難解な印象がありますが、最初に学生による解説を聞いたことで、理解の糸口をつかむことができ、本格的な日本の伝統文化を体感できる素晴らしい時間となりました。

 


解説
永田みうさん(薪能プロジェクトチーム代表)
(提供:静岡文化芸術大学)

 


新作狂言「カラスの恩返し」
(提供:静岡文化芸術大学)


仕舞「土蜘蛛」
(提供:静岡文化芸術大学)

 


「卒塔婆小町」
(提供:静岡文化芸術大学)

 

文芸大では、社会に芸術の力を活かす人材を育成しており、薪能の公演の開催は、学生にとって大変有意義かつ実践的な学びになったことでしょう。

コロナ禍の経験を通じ、みなさまも芸術文化のもたらす心の豊かさに改めてお気づきになったことと思います。県内では、この秋、そして来年の東アジア文化都市の期間中、たくさんの文化イベントが開催される予定ですので、ぜひ御参加ください!

 

 

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