県議会開会日の提案説明
平成13年2月県議会定例会知事提案説明要旨

<障害者の自立と社会参加>

 次に、障害者の自立と社会参加につきましては、障害者が職場に定着できるよう、NPOなどとの協働による就労支援のネットワークづくりを進めるとともに、生活寮、グループホームの設置の促進や障害者マルチメディア支援センターの東部、西部地区への設置を図るなど、障害者の自立促進施策の一層の充実に努めてまいります。

 また、障害者のスポーツや文化活動の振興、普及を図るとともに、平成15年に開催する「全国障害者スポーツ大会」に向けて、推進体制の強化を図るため、市町村や民間の協力を得ながら、任意団体であった障害者スポーツ協会の財団法人化を進めていくこととしております。

<重症心身障害児(者)、難病患者介護者への支援>

 このほか、重症心身障害児(者)のための入所施設とショートステイ、通園事業などを実施する在宅支援の核となる施設とを併せ持つ施設が不足しておりますことから、その拠点となる新たな施設の整備の検討を始めることといたしました。

 また、在宅で人工呼吸器を使用している特定疾患患者など難病患者の介護者に対する負担をより軽減するため、利用者負担率の引き下げを図ってまいります。

<養護教育の充実>

 次に、養護教育の充実についてでありますが、養護学校の適正配置と通学困難解消を図るため、平成13年4月に清水市立清水小学校の余裕教室を活用して、静岡北養護学校清水分校を開設するとともに、伊東城ケ崎高校の余裕教室を活用して、東部養護学校伊東分校の高等部を平成14年度に開設できるよう整備を進めてまいります。

<静岡県がんセンター>

 静岡県がんセンターにつきましては、平成14年3月末の完成を目指し、中心施設となる病院本棟をはじめ、陽子線治療施設などの建築工事を進めてまいります。また、医療スタッフの確保につきましては、看護職員の前倒し採用に加えて、医師につきましても、一部診療科で全国規模での公募を開始したところであります。引き続き、平成14年秋の開院に向けて、準備に万全を期してまいりたいと考えております。


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