県議会開会日の提案説明
平成12年2月県議会定例会知事提案説明要旨

(災害に強い安全な地域づくり)

<地震防災対策>

 次に、地震等防災対策についてであります。

 「静岡県総合防災情報支援システム(通称アシスト)」につきましては、大規模災害発生時における迅速・的確な情報収集伝達のため、県内各市町村とのネットワーク化を図りますとともに、昨年実施いたしました「東海地震についての県民意識調査」を踏まえ、啓発カード「命のパスポート」を全県民に配布し、県民の防災意識の一層の高揚を図ってまいります。さらに、新しい試みとして、県立高校3校を防災モデル校として指定し、地震発生時に地域における救援活動へ高校生のパワーを活用していくための研究を行ってまいります。

 なお、この3月末日をもって期限が到来する地震財特法につきましては、その延長が図られますよう、引き続き県議会や市町村の皆様とともに働きかけを行ってまいる考えであります。

<原子力防災対策>

 原子力防災対策につきましては、茨城県東海村で発生した臨界事故の教訓等を踏まえ、去る2月1日、関係機関及び地元町民の方々の御協力を得て防災訓練を実施いたしました。概ね所期の目的を達成することができましたが、今後、この訓練で明らかになりました課題に早急に対応するとともに、新たに制定されました「原子力災害対策特別措置法」に基づく、原子力防災対策の充実を図ってまいりたいと考えております。


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