県議会開会日の提案説明
平成13年2月県議会定例会知事提案説明要旨

(自然との共生)

 次に、「自然との共生」についてであります。

<総合的な環境政策を推進>

 「環境の世紀」と言われる21世紀を迎え、「快適空間しずおか」を実現していくためには、県民、事業者、行政などの各主体が協働し、計画的な環境保全活動に積極的に取り組むことが不可欠であります。このため、県では、新世紀の初年度となる平成13年度に環境基本計画を改定するとともに、総合的な環境政策を推進してまいります。

<自然と共生できる快適な生活環境の実現>

 また、自然と共生できる快適な生活環境を実現するため、南アルプスや富士山において、自然保護団体と協働した環境保全活動に取り組むほか、県内各地において、県民参加の森づくりを展開するとともに、荒廃の著しい里山を保全するための活動を積極的に推進してまいります。さらに、県立森林公園に環境情報の発信と学習拠点機能を併せ持つ「自然ふれあい拠点施設」を整備するための基本設計にも着手してまいります。

<美しい景観の形成>

 次に、美しい景観の形成についてでありますが、本県は、富士山をはじめとして駿河湾、浜名湖、茶畑、大河川など、優れた自然景観に恵まれております。こうした静岡らしい優れた景観を、全国に情報発信することにより、本県への理解や関心を深めていただき、交流人口の一層の拡大を図ることを目的として、新幹線沿線の景観などの映像情報を、インターネットホームページで「風景の博物館」として提供してまいります。

<地球温暖化対策>

 次に、地球温暖化対策につきましては、現在、来年度を目途に「ふじのくにアジェンダ21」の改定作業を進めております。この計画の実効性をより高め、抜本的な対策を講じていくため、本県の産業集積や地域特性を踏まえ、地域ぐるみで地球温暖化の防止に取り組む「温暖化防止モデル地域づくり事業」を実施し、その成果を県内各地に普及してまいりたいと考えております。

<公共用水域の水質保全>

 河川、湖沼などの公共用水域における水質の保全につきましては、下水道、農林漁業集落排水及び合併処理浄化槽等の整備を進めてまいりましたが、平成13年度は、「下水道整備長期計画」を「生活排水処理計画」として見直し、地域の実情に応じた生活排水対策が一層効率的に推進されるよう取り組んでまいります。

<廃棄物処理対策>

 また、廃棄物処理対策につきましては、産業廃棄物の事業者による適正処理を促進するため、指導行政を徹底するとともに、市町村とともに、廃棄物の再生利用や最終処分場を延命化するための方策などの検討を進めてまいります。


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