県議会開会日の提案説明
平成14年2月県議会定例会知事提案説明要旨

<農林水産業の振興>

 次に、農林水産業の振興についてであります。

 急増する輸入農産物への対応につきましては、産地の構造改革計画の策定を促進してまいりますとともに、計画実現のために必要な新たな生産技術の導入や育苗施設の整備を支援し、輸入品との競争力にも耐え得る産地体制を確立してまいります。

 また、生産・加工・流通・消費が一体となった「しずおか地産地消推進運動」を展開し、安心・安全・多彩な県内農林水産物による県民の豊かで安全な食生活を実現してまいります。

 このほか、「しずおか国際園芸博覧会」の会場内へ本県特産の花きなどの展示や最先端の生産技術、装飾技術等を国内外に情報発信する施設の整備を進めるなど、花き産業の振興を図ってまいります。

 駿河湾深層水につきましては、深層水の特性を利用した魚類の種苗生産基礎研究や大型海藻の培養試験等を行う水産利用施設を整備するなど、幅広い産業分野での本格的な利活用に向けた取組を進めてまいります。

 次に、林業の振興についてでありますが、森林、林業の持つ公益的機能を最大限に発揮していく観点から、森林整備及び林業振興に関する施策を農林水産部から環境部に移管し、環境森林部とすることといたします。

 また、新規施策として、木材の利用促進が森林の公益的機能の充実と地域林業の振興を図る上で大変有効でありますことから、しずおか優良木材を使用した住宅の建築に対する利子補給制度を創設し、住宅における地域材利用の普及を図ってまいります。

 さらに、森林所有者等が行う森林整備地域活動への支援制度を創設するなど、適切な森林整備を通じ、森林の有する多面的機能の発揮・充実を図ってまいります。


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