(3)項目別重点施策

　以下、予算編成の重点施策の概要及び県政の課題について、新しい総合計画の7つの分野別基本方向に沿って御説明申し上げます。

ア　環境の世紀を拓(ひら)く、持続可能な社会づくり
（「環境の世紀」を拓(ひら)く“持続可能な社会”づくり）

　第1は、「環境の世紀を拓(ひら)く、持続可能な社会づくり」であります。

　＜産業廃棄物の不法投棄撲滅＞

　環境への負荷の少ない循環型社会の構築に当たりましては、廃棄物の発生抑制と適正処理が不可欠でありますことから、各種リサイクル法の円滑な推進に努めますとともに、警察と連携した検問、パトロールの実施や携帯情報端末を活用した現場監視など産業廃棄物の不法投棄撲滅に向けた対策を強化してまいります。

　＜新エネルギーの導入＞

　新エネルギーにつきましては、燃料電池をはじめ、風力や太陽光発電など、環境への負荷が少なく、かつ安定的なエネルギーへの転換を目指して､現在、「しずおか新エネルギー等導入戦略プラン」を策定中でありますが、今後、率先導入の取組や県民あげての推進体制の整備等により、新エネルギーの導入を積極的に進めてまいります。

　＜森林整備システムの構築＞

　また、自然との共生の推進のために、環境財としての森林整備を促進することとし、来月、「森づくり百年の計委員会」を設置し、県民の方々の御意見をいただきながら、森林・林業基本方針に基づく持続可能な森林整備システムの構築に取り組むとともに、来年度からスギなどの人工林に広葉樹を植林して混交林化を進めるモデル地域を選定し、彩(いろど)り豊かな森林景観づくりに努めてまいります。

　＜富士山の環境保全＞

　富士山の環境保全につきましては、その豊かな自然環境とともに環境保全の取組を紹介する映像を作成し、幅広く活用することとしたほか、昨年夏、須走口の山小屋に設置し利用者から高い評価を得た、環境に負荷をかけないトイレ施設について、他の登山口においても整備を促進し、し尿処理問題の早期解決に努めてまいります。

　＜浜名湖花博＞

　次に、開幕まであと1年となります浜名湖花博についてであります。

　「浜名湖花博推進協議会」の皆様と一体となりまして、積極的な広報と来場要請活動などを展開してまいりますとともに、ドイツのロストック国際園芸博覧会、カナダのモントリオール・国際トピアリー大会への出展など、海外でのPR活動も併せて展開してまいります。

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