県議会開会日の提案説明
平成15年2月県議会定例会知事提案説明要旨

 <観光交流産業の支援>

 次に、静岡ツーリズムを創生する観光交流産業の支援についてであります。

 交流人口の一層の増大を図るため、「NEW!!わかふじ国体」や「浜名湖花博」などの大型イベントと連携した観光キャンペーンを実施するとともに、最近の観光ニーズに対応した魅力ある観光地づくりを進めるために、広域団体等が行う戦略的な観光誘客事業に対し、新たな助成制度を設けるなど、誘客対策に積極的に取り組んでまいります。

 国際観光につきましては、中国をはじめ、アジア地域を中心とした海外からの誘客拡大に引き続き取り組んでまいります。

 <雇用環境の創出>

 次に、誰もが能力を発揮できる雇用環境の創出であります。

 本県の雇用情勢は、有効求職者数が減少するなど、一部に改善の動きは見られるものの、今後も不良債権処理の加速化に伴う離職者の発生が懸念されるなど、先行き不透明な状況が続いているところであります。

 このため、緊急地域雇用創出特別基金事業の効果的な実施により地域のニーズに応じた臨時的な雇用機会を創出するとともに、キャリアカウンセリング、再就職準備セミナー、就職面接会の充実、さらには離職者や廃業自営業者に対する生活再生資金の貸付など、きめ細かな雇用施策の推進に努めてまいります。

 また、障害のある方々の雇用環境がとりわけ厳しくなっておりますことから、ジョブコーチを職場等に派遣し、障害のある方の就労を側面から支援する県単独の地域レベルのシステムを構築してまいります。

 <技能五輪国際大会、国際アビリンピック>

 平成19年に本県で開催されます「技能五輪国際大会」と障害のある方の技能競技大会「国際アビリンピック」に向けましては、両大会の受入れのため、競技会場の整備や宿泊施設の確保を中心とした準備計画案を策定するとともに、両大会に本県から多くの選手が出場できますように、企業や関係団体の協力を得ながら、技能者の育成・強化を図ってまいりたいと考えております。


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