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更新日:平成29年3月3日
平成29年2月県議会定例会知事提案説明要旨【3.『ジャパニーズ・ドリーム』の展開と発信】(2)世界水準の次世代産業の展開1d.「産業成長戦略の推進~世界的な拠点の形成を目指すセルロースナノファイバー(CNF)~」
世界的な拠点の形成を目指すセルロースナノファイバー(CNF)につきましては、研究開発の強化、製造拠点の形成及びCNFを活用した新製品開発の支援を三本柱として取り組んでおります。 研究開発の強化につきましては、全国に先駆けた県の取組が功を奏し、昨年末、大手製紙企業がCNFの研究開発拠点を富士市内に移設することが決定いたしました。県としましても、富士工業技術支援センターに、静岡大学が運営主体となるCNF研究の寄附講座を設置し、研究開発拠点としての機能を強化いたします。 製造拠点の形成につきましては、今後、大手製紙企業に対し、本格的な製造拠点化を働き掛けるほか、CNF関連企業に広く誘致活動を行ってまいります。 CNFを活用した新製品開発の支援につきましては、県内企業が開発したスピーカー用の振動板(しんどうばん)が大手音響メーカーに利用され、販売されるなど成果が出始めております。今後、ターゲットとすべきは自動車や住宅に関連する分野であります。特に、自動車については、県内に関連企業が集積しており、本県こそ、この分野におけるCNF産業を先導していくべきであります。このため、来年度は、ビジネスマッチングなどを行うコーディネーターを増員し、地元企業の新製品開発への支援を強化してまいります。 CNF産業の創出は、来年度が正念場であります。我が国をリードし、世界的な拠点となるよう、総力を挙げて取り組んでまいります。 今後とも、産業成長戦略に掲げる次世代産業の創出に、官民が一体で取り組むことにより、本県産業のより一層の活性化を図ってまいります。
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