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ホーム > ようこそ知事室へ > 県議会開会日の提案説明【ようこそ知事室へ】 > 令和3年6月県議会定例会知事提案説明要旨 > 令和3年6月県議会定例会知事提案説明要旨5

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更新日:令和3年7月2日

県議会開会日の提案説明

令和3年6月県議会定例会知事提案説明要旨

【5.リニア中央新幹線の建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全】

 

次に、リニア中央新幹線の建設に伴う大井川水系の水資源及び南アルプスの自然環境の保全についてであります。

私は、今回の選挙戦で、県内をくまなく回り、「大井川の命の水やエコパークである南アルプスの自然を守って欲しい」という切実な声を、大井川流域市町はもちろん、流域以外の市町でも数多く伺いました。私は、何としてもこのような県民の皆様の声に応えなければならないとの思いを新たにしたところであります。

国土交通省がJR東海に対し指導すべく設置したリニア中央新幹線静岡工区有識者会議につきましては、昨年4月からこれまでに計11回開催されました。

まず、開催方法につきましては、国土交通省との有識者会議設置の合意事項の第一である「全面公開」で実施されることが一度もありませんでした。このことは、流域住民をはじめ県民の皆様の「命の水を守るため、科学的・工学的に議論している内容を正確に知りたい」という切実な思いを裏切るものであり、大変、遺憾であります。

次に、有識者会議における議論の内容につきましては、JR東海が約束した「トンネル湧水の全量戻し」を守らないでトンネルを掘削することを前提としており、到底納得できるものではありません。代替案として、トンネルを掘削した後に、トンネルから湧出する水を20年以上の年月をかけて大井川へ戻す方策が示されているのみであります。さらに、トンネル掘削により懸念される水質悪化や生態系への影響、発生土処理の問題は、納得できる議論は行われておりません。

これは、水資源や自然環境に影響を与えないでほしいという流域住民の皆様の切実な思いに応えていないものであります。県が、何度も国土交通省に提出した意見書を踏まえ、流域住民の皆様にとって分かりやすく、理解の得られるような議論をしていただくことを切に期待しております。

生物多様性については、4月27日にJR東海に提出した「『中央新幹線建設工事(静岡工区)の自然環境の保全等に向けた取組み』に対する意見書」への回答があり次第、県の生物多様性専門部会を開催したいと考えております。

引き続き、リニア中央新幹線トンネル工事により、大井川の貴重な水資源と世界が認める南アルプスの豊かな生態系や生物多様性が失われることがないよう、県民の皆様の不安の払拭に全力で取り組んでまいります。

 


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