がん対策ネットワーク30(令和元年7月1日号)
(Scc-netNo.6)
こんにちは。静岡県立静岡がんセンター疾病管理センターです。
がんセンター発(7月1日配信号)をお届けします。
目次
- 中医協総会で遺伝子パネル検査の保健適用を承認
- 厚労省がん検診検討会が職域での課題を議論
- 県内のがんに関する公開講座等のお知らせ
1.中医協総会で遺伝子パネル検査の保健適用を承認
週刊保健衛生ニュース(令和元年6月10日第2012号)より一部抜粋
中央社会保険医療協議会は5月29日、がんの遺伝子パネル検査の二つの検査を保険適用することを承認しました。
遺伝子パネル検査の保険収載は初めてで、保険償還価格は56,000点、6月1日から適用されています。
国はがんゲノム医療の体制整備を進めており、がんゲノム医療中核拠点病院11施設、がんゲノム医療連携病院156施設が設置されています。また、エキスパートパネル(多職種の専門家会議)の開催を含め自施設でがんゲノム医療を完結できる「がんゲノム医療拠点病院」が早ければ9月にも全国に30施設程度指定される見込みです。
遺伝子パネル検査対象患者(概要)
以下の1.又は2.に該当し、本検査施行後に化学療法の適応となる可能性が高いと主治医が判断した患者
- 標準治療のない固形がん患者
- 標準治療が終了となった固形がん患者(終了が見込まれる者を含む)
2.厚労省がん検診検討会が職域での課題を議論
週刊保健衛生ニュース(令和元年6月10日第2012号)より一部抜粋
厚生労働省の「がん検診のあり方に関する検討会」が5月31日に開かれ、職域におけるがん検診の課題や今後の方向性について議論しました。
厚労省研究班の調査から実施主体である保険者や事業主ごとに検診の実施方法が大きく異なることが明らかとなり、効果的な検診の実施には、検診担当者のリテラシーを向上させる介入が必要との指摘が出されました。(中略)
同検討会は、昨年5月から国のがん検診指針の改正を見据え、対策型検診で実施するがんの種類、対象者、検診項目など総合的な議論を行っており、次回会合でこれまでの議論を取りまとめる予定です。
厚労省は年度内を目処に指針を改正し、自治体での準備期間を経て、令和3年度に改正指針を適用したい考えです。
3.県内のがんに関する公開講座等のお知らせ
県内のがん診療連携拠点病院等で開催される、がんに関する公開講座や研修会の情報をお知らせします。
詳細は、各医療機関のWebサイトを御確認ください。
一般向け
静岡がんセンター
「公開講座2019 そこが知りたい!がん医療」(再掲)
膵がん治療の新しい展開(講師 上坂克彦 院長代理兼肝胆膵外科部長)
知って安心!痛みの治療(講師 佐藤哲観 緩和医療科部長)
- 日時:7月6日(土曜日)13時~
- 場所:三島市民文化会館 大ホール
浜松医科大学医学部附属病院
「2019年度 肝がん撲滅運動市民公開講座 もっと知ろう!肝臓病」
- 日時:7月20日(土曜日)10時~
- 場所:プレスタワー17 階静岡新聞ホール
医療従事者等向け
磐田市立総合病院
「令和元年度第1回 がんセミナー婦人科がんの治療とリンパ浮腫」
- 日時:7月24日(水曜日)18時~
- 場所:磐田市立総合病院 本館2階講堂
- 対象:看護師・医療スタッフ
- 締切:7月19日(金曜日)
順天堂大学医学部附属静岡病院
「がん治療研修会 がんの早期診断・緩和ケア」(再掲)
- 日時:7月25日(木曜日)18時~
- 場所:順天堂大学医学部附属静岡病院 管理棟4階第1会議室
- 対象:がん診療に携わる医科、歯科の医療従事者
- 締切:7月18日(木曜日)
静岡県立静岡がんセンター疾病管理センター
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