しずおか文化財ナビ 法華証明鈔<日蓮筆/>
- よみ
- ほっけしょうみょうしょう<にちれんひつ>
- 指定区分、指定種別
- 国指定/有形文化財 ・ 書跡・典籍・古文書
- 指定日
- 1952年7月19日
- 員数
- 1巻
- 所在地
- 静岡県富士宮市西山671
- 一般公開有無
- 無
- 駐車場の有無
- 有
- 公開情報
所有者情報
- 本門寺
- 〒419-0313 静岡県富士宮市西山671
文化財の説明
古文書
弘安5(1282)年2月28日、上野郷の南条次郎時光が思い病に罹った時、日蓮が彼を励ました書状。紙面には力強い日蓮の文字が躍動する。「死活抄」とも呼ぶ。日蓮自身も病に罹っていてこの年池上において没するので、この書は日蓮最晩年のまとまった文章として貴重である。
写真は証明鈔の末尾の部分で、「鬼神めらめ!」と日蓮は叫ぶ。鬼神の神の字の中には「秘」の文字が重ねられている。文字にはこの末尾に至りますます力強くエネルギッシュである。
いかなる場合にも法華経を捨てず、強い信仰を保ち続けた時光の成仏は間違いない。今天魔が外道による病魔をおしつけているが、そのようなものに惑わされることなく、驚くことなく、信仰を継続せよ。そして、彼の病は回復した。
南条七郎次郎時光は鎌倉幕府の御家人で、駿河における日蓮の代表的信奉者であり、日興門流(富士門流)の発展に尽力した。伊豆南条に所領があったが、後に富士郡上野郷を本拠としたらしく、日蓮は彼を「上野殿」と呼んでいる。(出典:「ふるさと静岡県文化財写真集 5 絵画・書跡・典籍・古文書編」(編集発行:静岡県教育委員会))
地図情報
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