世界遺産委員会について

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ページID1020408  更新日 2023年1月11日

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第40回世界遺産委員会決議

富士山に係る世界遺産委員会の審議結果

平成28年7月13日、トルコのイスタンブールで開催された第40回世界遺産委員会において、「富士山」の保全状況報告書に対する審議行われました。

審議では委員国から高い評価が得られるとともに、富士山での実践を類似の課題に直面している他の文化的景観の事例と共有する機会を設けることを奨励し、2019年の第43回世界遺産委員会での審議のため、2018年12月1日までに、資産の保全状況等に関する最新の報告書を世界遺産センターに提出するよう要請されました。

世界遺産委員会の審議結果に関する知事コメント

第40回ユネスコ世界遺産委員会において、富士山の保全状況報告書に対する審議が行われ、高い評価が得られたことを大変喜ばしく思います。

これまで、世界遺産富士山の保全に御理解と御尽力いただいた、学術委員、地元関係者の方々、文化庁を始めとする関係省庁、山梨県及び関係市町村の皆様に対して、改めて深く感謝申し上げます。

引き続き、国、山梨県、関係市町村や地元の方々など関係の皆様と連携を密にし、保全状況報告書に記載した取組を着実に進め、「世界の宝」である富士山の顕著な普遍的価値を次世代へと確実に継承してまいります。

保全状況報告書のユネスコ世界遺産センターへの提出

平成28年1月27日(水曜日)(パリ時間)、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の保全状況報告書がユネスコ世界遺産センターに提出されました。

保全状況報告書の提出に関する知事コメント

1月27日(水曜日)(パリ時間)、保全状況報告書がパリのユネスコ世界遺産センターへ提出されたとの報告を文化庁から受けました。

ユネスコから与えられた大きな課題に対して、富士山の保全に向けた解決、改善方法等を具体的に盛り込むなど、満足いく形で仕上げることができ、非常に喜ばしく思います。

また、提出にあたり、御尽力いただいた、学術委員、地元関係者の方々、文化庁を始めとする関係省庁及び関係市町村の皆様に対して、深く感謝申し上げます。

保全状況報告書の提出は、最終目標ではなく、富士山の適切な保存管理に向けた新たなスタートを意味します。

引き続き、国、山梨県、関係市町村や地元の方々等関係の皆様との連携の下、報告書に記載した取組等を着実に実施し、世界遺産富士山の保存管理に万全を期してまいります。

世界文化遺産富士山包括的保存管理計画

2013年(平成25年)6月の世界遺産一覧表への記載にあたり、ユネスコ世界遺産委員会から、資産を「ひとつの存在(anentity)」として一体的に管理するとともに、「ひとつの文化的景観(aculturallandscape)」として管理するために、管理の方法・体系(システム)を運営可能な状態にするよう勧告がありました。

そのため、文化庁、環境省、林野庁、山梨・静岡両県、地元関係市町村等は、2013年(平成25年)イコモス評価書及び第37回世界遺産委員会決議の内容等を踏まえ、2014年(平成26年)12月に富士山世界文化遺産協議会が採択したヴィジョン・各種戦略の内容にも十分留意し、富士山の保存管理の一層の推進を図る観点から、2016年(平成28年)1月に既存の計画の改定を行いました。

富士山ー信仰の対象と芸術の源泉ヴィジョン・各種戦略

2013年(平成25年)6月の世界遺産一覧表への記載にあたり、ユネスコ世界遺産委員会から、資産の全体構想(ヴィジョン)や来訪者管理戦略などの策定が勧告されたことから、富士山世界文化遺産協議会を中心として、ヴィジョン及び各種戦略を策定しました。

世界遺産委員会決議に対する協議結果

「富士山」の世界遺産登録と同時に、世界遺産委員会から、資産の全体構想(ヴィジョン)や来訪者管理戦略などの策定が勧告されるとともに、保全状況報告書をユネスコ世界遺産センターに提出するよう要請されました。

これに対応するため、富士山世界文化遺産協議会を中心に協議を重ねてまいりました。

  • 平成27年10月23日、「第7回富士山世界文化遺産協議会」において、ユネスコ世界遺産センターに提出するよう要請があった保全状況報告書について、ヴィジョン・各種戦略及びこれらを反映した包括的保存管理計画改定案が了承されました。
  • 平成26年12月24日、「第5回富士山世界文化遺産協議会」において、世界文化遺産富士山ヴィジョン及び各種戦略が策定・採択されました。
  • その他の開催状況

イコモスからのコメント

平成27年1月30日付けでヴィジョン・各種戦略案に対するコメントがありました。

イコモスからは、ヴィジョン・各種戦略の方向性は概ね理解している旨のコメントとあわせて、保全状況報告書の提出に向けて世界遺産委員会の理解が得られるよう、更に反映できると良い点等についてコメントがありました。

イコモスへの照会

世界遺産委員会決議において、ヴィジョン・各種戦略の手法に関してイコモスに助言を求めるよう推奨されたことから、平成26年11月28日付け、文化庁長官名によりヴィジョン・各種戦略案(平成26年9月時点の暫定版(取組事例の記載なし))に対する、コメント・助言をイコモスに照会しました。

第37回世界遺産委員会決議

富士山に係る世界遺産委員会の審議結果

平成25年6月22日、カンボジアのプノンペンで開催された第37回世界遺産委員会で、「富士山」が世界文化遺産に登録されました。

世界遺産委員会の審議結果に関する知事コメント

「富士山」が世界遺産として正式に登録されたことは、大きな喜びです。

これまで、富士山の保護・保全に携わってこられた地域の方々や、世界遺産登録に向けて御尽力をいただいた多くの方々に対し、心から感謝申し上げます。

富士山が、世界遺産として登録されたことは、日本独自の文化観と自然観が世界に認められたことであり、大変意義深く、また、日本にとって最高の贈り物となりました。

世界遺産として認められた「富士山」を、「人類共通の財産」として、誇りと責任を持って後世に継承してまいります。

イコモス評価書

イコモスによる評価結果及び勧告

富士山に係るイコモス(国際記念物遺跡会議)による評価結果及び勧告について、文化庁から情報提供がありました。

イコモスによる評価結果及び勧告に関する知事コメント

日本の象徴である富士山が、イコモスから世界文化遺産にふさわしいという評価を受けたことは、大変喜ばしいことです。

富士山の世界文化遺産登録に向け、大きく前進したものと実感しています。

しかしながら、「富士山」の構成資産のひとつである「三保松原」について、イコモスの十分な理解が得られていないことは非常に残念なことです。

引き続き、文化庁や関係自治体との連携を図りながら、6月に開催される世界遺産委員会に向けて、「三保松原」を含めた登録がなされるよう万全を期してまいります。

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このページに関するお問い合わせ

スポーツ・文化観光部文化局富士山世界遺産課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3746
ファクス番号:054-221-3757
sekai@pref.shizuoka.lg.jp